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Stap事件 ― 若山氏率先したSTAP論文撤回の謎について ④

=== 若山氏の「特殊な手技」はES細胞利用? ===

 

若山氏は、小保方氏のOct4スフェア細胞にES細胞並みの増殖性を付加しさえすれば、iPSにも勝る全く新しいメカニズムで万能細胞を作る構想を強く小保方氏に示したのは、その実現性が高いと判断したからだろうと思われる。

小保方氏は、若山氏にキメラマウスの作製協力を求める以前に、すでに組織工学技術を使ってはいるがテラトーマまでの多能性評価を終えていた。

キメラマウスの実現さえ可能になるなら、細胞増殖能力を付加するだけで実用性ある画期的な万能細胞を実現できることを想定し、その技術的課題は彼の得意とする研究分野の範疇であったことは確かだろう。

 

研究者としての当然ともいえる探求心は大きくは2通りあるだろうと思うのである。

1つは小保方氏のように細胞変化の不思議な現象の解明という自然現象に力点を置く基礎研究指向であり、もう1つは若山氏のように細胞の得意な現象を応用し実用化することに力点を置く実用化技術研究指向である。

当然ながら、基礎研究の上に応用性の高い実用化技術が研究開発されていくものである。

近年、このような研究の流れは、研究成果のニーズが強い再生医療分野などでは研究開発競争は基礎研究の深まりを待たずに、熾烈な知的財産権競争を制するために早期から特許戦略を重視して研究活動が行われている実態が懸念されているのではないかと思われる。

 

既に、拙ブログの「若山氏が率先したSTAP論文撤回の謎について ①」において、

「若山研において小保方氏が無給の客員研究員時代に行われた研究で、なかなか小保方氏の論文は採用されない中で、唯一特許戦略で幹細胞株化の権利だけは若山氏が確保したかったのだろうと思う」

と述べたが、若山氏が画期的な万能細胞実用化についての特許戦略を立てて権利化をしていく施策というのは、研究者としても部門の責任者としても必須の仕事であるものと想到される。

そして、特許戦略とは他者に追い抜かれないように如何に広く請求範囲を権利化するかが手腕を問われる。

また、学術論文との整合性を図る必要があり、特許はその非公知の新規性を担保するために先行して出願しなければならない。

 

tea*r*akt2氏は独自のブログの「若山氏が単独でとろうとした特許出願に関する自己点検委報告の記述」の中で大変に興味深い見解を述べている。( http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17104909.html )

まず、 小保方氏の手記に、若山氏が、STAP幹細胞に関する特許出願を単独で行おうとし、51%の持ち分を主張し、米国側と不穏が状況となった経緯を理解するために、自己点検委報告書抜粋(モニタリング委報告書附属資料 http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf ) を紹介した上で、

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「ということは、2012年4月24日に、米国で仮出願され、翌2013年4月24日に出願された特許の中に、その本出願段階で、STAP幹細胞 関連のものも包含されたというになります。

 若山氏が、独自の特許出願を急ぎ始めたのは、2012年8月以降だと手記にありますから、時期的にも合致します。

 この国際出願の持ち分がどうだったか、すぐに出てきませんが、若山氏とすれば不本意だったのでしょう。

上記報告書では、知財担当者間での交渉の結果となっていますが、小保方氏の手記では、小保方氏自身が、特許の持ち分やオーサリングの件をめぐって、日米の著者の板挟みで苦しんだとありますので、相当の軋轢があったのでしょう。

 若山氏は、理研にいたときは、Oct4陽性を示すSTAP細胞が普通にできていて、研究室のメンバーも、それと元にして幹細胞株の研究を各種進め、関連論文も出し(学生に出させ)、特許出願の中で、特許の範囲をできる限り広くとろうと腐心していた。

 山梨大に移った以降も、STAP細胞はできるし、元留学生も中国でできているが、幹細胞株化がうまくできない。小保方氏から送ってもらった培地で培養すると、Oct4をよく発現するが、肝心の幹細胞株化がうまくいかない。

 ・・・結局そのまま、論文はアクセプトされ、大々的に発表したものの、自分の担当のSTAP幹細胞、FI幹細胞のところがうまくいかないままだ。・・・不安はどんどん募ってくる。

 ・・・という状況の中で、論文への疑義が噴出したので、これをきっかけに、全部撤回させる方向に舵を切った(しかも、STAP細胞自体が捏造だという方向で)・・・というのが、全体の流れをみて自然に浮かんでくるシナリオだと感じます。

 あの、共著者の誰にも相談しない撤回呼び掛けの唐突さ、絶対に撤回に持って行くとの強力な意志とお膳立ても、上記のシナリオを裏付けるのでは、と思います。」

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と若山氏の心境をtea*r*akt2氏は推察している。

そして、こうした若山氏の特許戦略データ作り(研究実現ターゲット)と、そのシナリオ破綻への流れにおける若山氏の心境と行動の変化が小保方氏の手記に、端的に述べられた重要な指摘が要約されているので、そのまま引用する。

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 小保方氏の手記には、

○若山氏は2012年8月以降、特許申請を急ぎ、理研特許室への若山氏のメールには、「若山研のラボメンバーは、スフィアの作製も細胞株化もまあまあできる」「いつでも再現できる」「iPS細胞よりすごいものを作った」などと記されていた。(P102~103)

2013年6月頃、山梨大の若山氏から、培地を送った後の連絡では、Oct4をとてもよく発現するSTAP細胞はできるが、まだ幹細胞株化には至っていないこと、中国人留学生の元研究員も中国で、STAP細胞の実験がうまくいっているとの連絡がきているとのことだった(P122~123)

○若山研の学生は、スフィア幹細胞株関係の論文を、若山氏と相談の上、ネイチャーの姉妹誌に投稿したが、騒動になった後、静かに取り下げたとのこと(P96、P211)。

とあります。云々

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このように、2012年8月以降の理研特許室への幹細胞株樹立の話と、約1年後の2013年6月頃の幹細胞株化に至っていない話には歴然とした矛盾がある。

その矛盾は特許戦略と実際の研究実績のギャップがあったと考えれば、特許出願経験者のベテランならば何回かそのような自分で自分の首を絞めるような、この若山氏の心境を想像できるかもしれない。

 

特許戦略上、特許の請求範囲においては、STAP細胞がいくらその発生メカニズムが画期的であってもすぐに死んでしまう細胞では実用性に乏しい。

しかし、無限に増殖する実用性の高い幹細胞株及びその幹細胞株化を達成する作り方こそが産業的価値として甚大なものになる。

若山氏は、幹細胞株化の特許権こそが莫大な価値であるがゆえに、必ず達成すべき研究課題であり、目標値としての「仮置きのデータ」作りをしていた可能性がある。

それが、2012年8月頃の若山氏と理研特許室とのメールから感じられることである。

「仮置きのデータ」とは、若山氏が「特殊な手技」で作ったキメラマウス、STAP細胞株、FI幹細胞株そして光る胎盤なのではないだろうか。

若山氏としては、先走った特許戦略と実体の穴埋めは急務となっていたに違いない。

しかし、幹細胞株化を真面に樹立する見通しが得られない窮地に追い詰められることになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、STAP論文に疑義が発生すると、免疫学者中心に錚々たる学者達からTCR再構成の無いSTAP幹細胞はSTAP細胞から作られていない疑念をもたれていることに若山氏は強い恐怖を感じたに違いない。

正にあの「特殊な手技」とは自らが密かにES細胞を用いた手技だったからではなかっただろうか。

 

(但し、以上のお話は、小保方氏のパートが正常なものだったと確定していることを前提に考えた一つの仮説にすぎない)

Stap事件 ― 若山氏率先したSTAP論文撤回の謎について ③

=== 若山氏の「特殊な手技」とは何だったろうか? ===

tea*r*akt2氏が自身の2014年8月のブログで 掲載し論評した記事がある。

この記事での5人(池田清彦、丸山篤史、榎木英介、竹内薫、緑慎也の各氏)の対談は、当時としてはその科学的なSTAP論文批評は読者にとって尤もらしく語られ、小保方氏の捏造を想起させるものとなっていることが分かる。

しかし、現在の我々の知識からすれば、対談における議論の対象は「若山氏のパート」のSTAP幹細胞の実体が真かどうかということで、興味ある話題として読むことができる。

先ず、1 TCR再構成がなかったことについて」と題して、STAP幹細胞がTCR再構成のあったSTAP細胞由来のものではない事を述べあっている

そして、「2 ES細胞、TS細胞混合可能性について」と題して、STAP幹細胞の実体を述べあって、小保方氏が都合良く捏造していると決めつけている。

小保方さんと表現されているところを若山さんに置き換える方が、今は対談として適切ではないかと私は思うのである。

その部分を若山さん置換して、語られた文章を記載してみよう。

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2 ES細胞、TS細胞混合可能性について 

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竹内 幹細胞になったのはES細胞で、胎盤になったのはTS細胞だった・・・・・

丸山 個人的には、実験に応じて、データを作るための細胞を替えていたのではないか思っています。ひとつの細胞がすべての実験を説明するのではなく、欲しいデータを作るための細胞をその都度あてがっていたと考えたほうがいいのかな、と。そうなると、若山さんは故意ですよね

竹内 STAP細胞を作る全工程を確認しているのは若山さんしかいない。ということは手品と同じですね。後ろから見たらタネがバレしてしまうかもしれないが、舞台の正面からだけならバレない。

 今のところ、ES細胞、ES細胞とTS細胞の混ざり物、マウスの脾臓から摘出したそのままの細胞を使い分けたという説が有力ですね。つまり、ES細胞と比べるときには脾臓の細胞を使う。そうすればES細胞とは違う細胞と言えます。万能性を示したいならES細胞、胎盤を作るならTS細胞を使ってデータを作ればいい。

(以下省略)

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 この対談の肝は、小保方氏が作った、TCR再構成が認められたSTAP細胞から誘導し、若山氏が樹立したSTAP幹細胞にTCR再構成の跡が認められないということは、

『STAP幹細胞は、STAP細胞から誘導(induction)された物ではない』

という当該分野の研究者や学者の現時点での常識のようである。

それならば、STAP幹細胞やFI幹細胞は何から作られたのかと疑問を持つことは至極当然の帰結で、従来の既存の万能細胞であるES細胞とTS細胞の力を利用することによるデータの偽装があったとしているのだ。

当時は、対談者達は、小保方氏がSTAP細胞作製からSTAP幹細胞樹立までの全てを成し遂げていたと思われていたのだろう。

元記事での竹内薫氏が発言した部分の、

「STAP細胞を作る全工程を確認しているのは小保方さんしかいない。・・・・・」

という間違った前提条件が、全く疑いも無く鵜呑みにされていた。

 

若山氏は、小保方氏に全くその「特殊な手技」を明らかにしていないことは「あの日」の陳述で明らかだが、その徹底ぶりは共同研究者としては考えられないし、指導的立場の人物としては特異性を感じざるを得ない。

ただし、幹細胞株については論文作成のための必要最小限の培養条件だけを小保方氏に伝えていたのだろう。

「あの日」第五章の中で次のように表現されている。

「若山先生の行った幹細胞樹立実験の再現をとるため、私はスフェアから若山先生がES細胞様に増殖させることに成功した特殊な培養液を用いて培養を試みていたが、たしかに若干はふえてくるものの、増えてきた細胞の形状も増殖能もES細胞とは程遠いものだった」

小保方氏であっても、幹細胞株作製の培養条件だけでは再現がとれないのは「特殊な手技」が伝えられていなかったからだろうと想定される。

当然、理研の笹井氏や丹羽氏他共著者達も知りえない事だった。

笹井氏も丹羽氏も小保方氏の細胞は確認しているが、若山氏のSTAP幹細胞は見ていなかった。

笹井氏の証言を振り返ってみよう。

  1. STAP細胞の表面に、万能性を示すマーカー(Oct4-GFP)が現れた。その過程は、10以上の視野から観察できる動画に取られていて、偽造は不可能。
  2. STAP細胞の大きさや形態は、今までに知られているどのような万能細胞とも異なる。
  3. 若山が行った実験で、キメラマウスの体内に胎盤ができた。他の万能細胞では、このような胎盤を作ることができない。

1と2は小保方氏のSTAP 細胞を自身で目で直接観察していて信憑性が高さを表現したのである。

3については当然、笹井氏は作り方の実態を見たはずもなく、若山氏の実験結果を信用したものである。

若山氏は本来なら小保方氏、笹井氏をはじめ共著者達と 議論すべきところだが、若山氏が率先して論文撤回を進めたのは、TCR再構成の矛盾から追及される危険性を察知して、若山氏が戦略的に使った「特殊な手技」を暴かれる前に取った苦肉の策だったに相違ない。

小保方氏が「あの日」に、不思議に思ったと書いた一節がある。

『論文のデータとして使用された細胞には、若山研に居た頃に若山先生からChip(クロマチン免疫沈降)は行ってもいいが、シーケンサーによる解析は行わないように指示が出されていたものがあった。Chipの実験では特定のたんぱく質が結合するDNA部位の情報しかわからないが、シーケンサーによる解析を行えば、その細胞の由来などが詳細にわかる。「なぜだろう」という疑問を持ちながらも、当時は指示にそのまま従っていた。後に次世代シーケンサーについても疑義が挙がる。この時に、次世代シーケンサーによる解析を深めていればその後の疑義は起こらなかったと思うと悔やまれる。』

これは細胞の遺伝子背景にかんする履歴を知られないように手を打っていたのではないか?

若山氏の特異的な研究の戦略性をうかがわせる。

 

 

 

Stap事件 ― 若山氏率先したSTAP論文撤回の謎について ②

                         ==== STAP幹細胞の論理破綻  ====

 

若山氏が樹立したSTAP幹細胞株の万能性の証拠以前に、STAP幹細胞は、小保方氏が作製し提供したSTAP細胞由来のものである証拠が無く、論文発表後まもなく一流の学者には捏造が疑われていた。

 

2016年「オートファジー」でノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典氏(東京工業大学栄誉教授)が 受賞決定直後の10月3日夜、東京工業大学で記者会見して繰り返し語ったのは、「短期的な成果に直結しない基礎科学を追究する科学的精神」の重要性だった。

それがなかなか許されなくなっている社会への憂いだった。

「分かったようで何も分かっていないことが、生命現象には特にたくさんある。えっ、なんで?ということを、とても大事にする子供たちが増えてくれたら、私は日本の将来の科学も安泰だと思う。そういうことがなかなか難しい世の中になっている。」

政府による学術研究予算の削減が続いている。

そして成果主義による予算確保の競争が厳しい。

それが、日本の基礎研究の基盤を弱くしている実態を大隅氏はあからさまに語ったと思われる。

日本を代表する大学や研究所の成果ありきの研究姿勢に一石を投じたと言えよう。

 

正にSTAP幹細胞は成果主義で結果を急いだ失敗例のように思われる。 

2014年の独立行政法人理化学研究所(通称:理研)が、政府が望む高度でスピーディな研究成果の国際的競争力強化の求めに応じ、特定国立研究開発法人(所謂スーパー法人)の指定を受けようとしていた。

正に日本の頭脳を結集した研究機関としての際立った研究事例と研究展望を示すことは当然の成り行きだったに違いない。

その代表的成果物として祭り上げられたのはSTAP細胞論文だった。

そこに述べられたSTAP幹細胞は無限に増殖する万能細胞で、iPS細胞やES細胞を超える分化能に持ち、簡単な操作によってもたらされるので、その実用性が期待されるものだった。

2014年1月28日に理研が派手な演出で大々的にその成果を公表した。

前代未聞の成果の祭典の様相だった。

世界中の科学コミュニティーからは羨望の眼差しが集中した。

この研究分野では世界的に知名度の高い笹井氏や若山氏とともに登場した無名の女性研究者の小保方晴子氏がSTAP細胞研究の主役として話題が沸騰した。

マスコミは話題豊富な好材料に恵まれ、連日STAP細胞とともに小保方氏の話題が沸騰した。 

 

その2日後の1月30日にネーチャー誌に論文が発表されると、専門家は一斉に、テレビ番組のなんでも鑑定団の審査員のように、科学的な懐疑心を一方で持ちながら、興味深く論文を読んだはずである。

この論文の肝は、刺激惹起性多能性獲得細胞( Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cellsが所謂STAP細胞の生成メカニズムによって誕生した事である。

具体的には、

 “酸という刺激によって、分化したリンパ球の細胞が初期化してSTAP細胞となり、それを然るべき培地で培養すると無限に増殖するSTAP幹細胞になる”

ことが論文のポイントである。

 

小保方氏はOct4陽性スフェア細胞塊は、バカンティー説の体細胞の中にあるspore-like-stem cells(胞子様幹細胞)の抽出実験を重ねているうちに、セレンディピティー的に物理化学的な刺激によって惹起(induction )されてできることを発見したのだった。

特に免疫学者は、刺激による初期化への変換(induction)メカニズムの対しての科学的証拠は1点に絞られていた。

マスメディアに取り上げられ世間は騒然としていた研究不正の問題点とは異なり、科学的に本物かどうかをしっかり吟味すべきポイントは、一流の専門家たちには明確なものだった。

この時、論文にはすでに疑問を呈する不満足さを彼らは抱いていた。

 

そして、3月5日世界中で再現実験をする研究者達から再現性が得られていないとの情報に応え、理研CDBが実験プロトコル発表した。

"Essential technical tips for STAP cell conversion culture from somatic cells" Haruko Obokata, Yoshiki Sasai, Hitoshi Niwa

このプロトコールにSTAP幹細胞8株全てにTCR再構成が無いことが記載されていた。

http://www.nature.com/protocolexchange/protocols/3013

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“We have established multiple STAP stem cell lines from STAP cells derived from CD45+ haematopoietic cells. Of eight clones examined, none contained the rearranged TCR allele, suggesting the possibility of negative cell-type-dependent bias (including maturation of the cell of origin) for STAP cells to give rise to STAP stem cells in the conversion process. This may be relevant to the fact that STAP cell conversion was less efficient when non-neonatal cells were used as somatic cells of origin in the current protocol”

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TCR再構成」こそがSTAP細胞の成り立ちを証明する根幹をなすものである。

T細胞は免疫学の最も重要な免疫細胞であって様々な病原体に対して抗体を作り出す特殊な能力を持っている。

ノーベル賞受賞者利根川進博士がそのメカニズムを解明した。

T細胞は一度分化すると、受容体部分の自己の遺伝子を自在に組み替え、いらない遺伝子を切り捨てるためにDNAの長さが短くなっている。

このTCR再構成をSTAP細胞は利用し、分化した細胞が初期化したこと判別する目印にしていた。

 

ところが、STAP幹細胞にはこのTCR再構成の目印が無かったことがプロトコールに記載された。

これを見た免疫学者を中心に、その筋の科学者や研究者達は、論理破綻したSTAP現象は本物ではないと結論付けた。

つまり、STAP細胞にあったTCR再構成がSTAP肝細胞やキメラマウスには検出されなかったわけで、若山氏のSTAP幹細胞は、小保方氏のSTAP細胞由来のものではないことになる。

 

免疫学の第一人者で、オプジーボ(PD-1抗体)ノーベル賞候補と目される

静岡県公立大学法人理事長 本庶 佑氏

は「STAP 論文問題私はこう考える」(新潮社「新潮45」July 2014 p28〜p33)での見解が一流の科学者の見解を代弁していると思われる。

http://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/20140704/20140709_comment_honjo.pdf

その重要な指摘部分を記載する。

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質問5

結論として今回ネイチャーに発表されたSTAP 論文は捏造と考えますか。

 

答え5

この論文において、最も重要な点はSTAP 細胞の定義に係わるところだと考えます。

即ち、T 細胞受容体遺伝子の再構成のパターンがSTAP 細胞の中にきちんと見つけられ、この目印が再び分化して生じた様々な組織の中にも同一の遺伝子再構成が見つけられるかどうかという点です。

ですから、著者らは記者会見で遺伝子の再構成があったと主張しました。

 

実は、大変驚いたことに再現性に疑問が浮上した後に(3 月5 日)小保方、笹井、丹羽によるプロトコール即ちSTAP 細胞を作成するための詳細な実験手技を書いたものが、ネイチャー・プロトコール・エクスチェンジというネット誌に発表されました。

これには、STAP 細胞として最終的に取れた細胞(STAP幹細胞)にはT 細胞受容体の再構成が見られなかったと明確に書いてあります。

 

もしこの情報を論文の発表(1月30日)の段階で知っていたとすると、ネイチャー論文の書き方は極めて意図的に読者を誤解させる書き方です。

この論文の論理構成は該博な知識を駆使してSTAP 細胞が分化した細胞から変換によって生じ「すでにあった幹細胞の選択ではない」ということを強く主張しております。

しかし、その根本のデータが全く逆であるとプロトコールでは述べており、捏造の疑いが高いと思います。

 

捏造かどうかの検証として、最も急いでやらなければならないことは、やったと書いてありながらデータが示されていないSTAP 細胞から生まれた動物の細胞中のT細胞受容体遺伝子の塩基配列の分析、またすでに存在しているSTAP 細胞(STAP幹細胞)塩基配列を調べることです。

これを公表すれば、STAP 細胞という万能細胞がリンパ球から変換したのかどうかに関しては明確な回答が得られます。

その結果で意図的な捏造があったかどうか確証できます。

 

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やはり免疫学者の吉村昭彦慶大教授も早くからTCR再構成に着目し、「万能細胞STAP幹細胞について吉村昭彦慶大教授が疑問投げかける」と題して2014年3月10日のJCnet.に、

「よくよく論文を見直すとT細胞分画由来のSTAP細胞からはマウスは作製されていないように思える。CD45+分画から造られたSTAP細胞由来のキメラであれば、調べてもT細胞の存在確率から言ってその子孫でTCR再構成が見られる可能性は低いのではないか。これでは議論しようがない。」

と述べ、根拠が明らかでないので学術的な論文価値の欠如を暴露していた。

http://n-seikei.jp/2014/03/stap-1.html

このように、免疫学者の専門的指摘においては、本物であれば実用性の高い無限増殖する万能細胞として価値の高いSTAP幹細胞なのだが、その実在性に関わる根幹が極めて曖昧な論文だと評価され、論理的にほぼ破綻した論文と見なされた。

 

TCR再構成の無いことに対して、

笹井氏は「①STAP細胞のなかにT細胞が含まれている確率はもともと低い、②マウスは1週齢で再構成が起きている確立もそれほど高くない、③STAP細胞からSTAP幹細胞になるのはその一部である。従って、STAP幹細胞にTCR再構成が見られなかったとしても、確率論からすると不思議ではない。」と述べた。

 

丹羽氏は、STAP細胞の塊の時点では、TCR再構成が確認されたことを述べた上で、幹細胞で確認できなかった理由について「(T細胞の数が少なく)TCR再構成を持つSTAP幹細胞が得られる確率は低い」と指摘。STAP細胞由来のキメラ胚においては、T細胞が、STAP細胞由来か、宿主由来か判定するのが難しい点も述べた上で、「4倍体のキメラでは、『微弱なもの(TCR再構成)が出た』というデータはあった」と述べていた。

 

しかし、こうした説明は実証データではなく、単なる言い訳にしかならなかったに違いない。

 

但しもしもTCR再構成の無い事実に反して、論文に載せたキメラマウス、STAP幹細胞、FI幹細胞を実際に確実に作ったと、若山氏がその成り立ちの正当性を堂々と説明し、自信を示しておれば、全く新規な現象の科学的な疑問点として、それなりの決着の仕方はあったかもしれない。

 

しかし、若山氏はこうした科学コミュニティーの厳しい見方に、恐怖を覚えて、撤退を急いだ。

 

若山氏は43株ものSTAP幹細胞を樹立していながら、その作製の正当性を誰にもあからさまに示すことができなかったのは、免疫学者が「これは論文のabstractの”induction”説を否定して結局cell-type-dependent=selection説を肯定するものではないか」と考察したように、論文から逸脱した「特殊な手技」が施され、脚色されていたからではないだろうか。

小保方氏の「あの日」に、最初に若山氏がキメラマウスに成功し、その残りの細胞をES細胞樹立用の培養液で培養してSTAP幹細胞を樹立した時の場面で、

「特殊な手技を使って作成しているから、僕がいなければなかなか再現がとれないよ。世界はなかなか追いついてこられないはず」

と語ったと書かれている。

そして、キメラマウスやSTAP幹細胞の作製については、 小保方氏にはその技を決して指導し教えることなく、若山氏が勝手にその後も進めて行ったことが記されている。

 

小保方氏が述べているように、ネーチャーのリバイスを経て、「現象の発見」がテーマでなく「新たな幹細胞株の確立」をテーマに様変わりしたアーティクル論文に仕上がったことが、若山氏の正にブラックボックス研究成果であり、「STAP細胞の作製の成功・存在の証明」は常に若山先生の説明責任を要する論文内容だったといえるのだ。

 

ところが、そのブラックボックスの実態は決して明らかにできない偽装があって、若山氏は、小保方氏を目隠しにしていた、若山氏にしかわかり得ないマウス系統や胚操作技術などのノウハウを巧妙に活用したものだったのではなかろうか。

それが若山氏の正に特殊な手技ではなかったか。

それ故に、論文が問題視されて、幹細胞の作り方に焦点が集まることは絶対に避けなければならなかった。

そこに衆目が向かないように若山氏は、小保方氏がES細胞を使用したように偽装したのだ。

 

 (但し、以上のお話は、小保方氏のパートが正常なものだったと確定していることを前提に考えた一つの仮説にすぎない)

 

(参考資料) 

http://juku.netj.or.jp/note/summer2014/080604_honjyo/

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NPO法人ネットジャーナリスト協会主催

科学オリンピックを目指す!創造性の育成塾2014 第9回夏合宿

 2014年8月6日 (水)4時限目 「STAP細胞はなぜ迷走したのか」

本庶 佑 先生

  静岡県公立大学法人 理事長 (文化勲章) 

(ビデオが収録されています)

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Stap事件 ― 若山氏が率先したSTAP論文撤回の謎について ①

若山氏が、2014年3月10日に、わざわざ記者会見してSTAP論文撤回を呼びかけたのは、本当に小保方氏のテラトーマ画像のミスにあったのだろうか?

そのミスは若山氏にとって格好のチャンスだったことを説明しよう。

但し、少々話は長くなる。

f:id:ryobu-0123:20161130140206j:plain                                                                             

2014年7月、nature 誌に掲載したSTAP論文の取下げ理由が下記nature文書に掲載されている。

そして、7月23日に、取下げの理由が改定されたことが示されている。

http://www.nature.com/nature/journal/v511/n7507/full/nature13598.html#supplementary-information

Nature | Retraction

Retraction: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency

分かりやすく原文を和訳しておこう。

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いくつかの重大なエラーが私たちアーティクル及びレターで発見されていて(http://dx.doi.org/10.1038/nature12969)、理研は綿密な調査行った。理研の調査委員会は、いくつかの過誤を不正行為(補足データ1と補足データ2を参照)として分類しています。

理研の報告書で考察されていない、著者達によって識別された追加の過誤は以下に示す通りです。

    1. レターのFig.1aおよびbは凡例に示されるなES細胞によるキメラ胚とSTAP細胞によるキメラ胚の比較になっておらず、共にSTAP細胞由来のキメラ胚である。
    2. ア-ティクルの拡張データFig.7dとレターの拡張データのFig.1aは同じ胚の異なる画像であって盆例に示すような2倍体キメラ胚と4倍体キメラ胚ではない。
    3. レターのFig.1aの説明に間違いがあります。Fig.1aの右のパネルは、カメラレベルで「長時間露光」画像ではなく、デジタル的に強化されたものです。
    4. レターのFig.4bにおいて、STAP細胞とES細胞が間違って、あべこべに表記されている。
    5. アーティクルにおいて、STAP幹細胞(STAP-SCs)の一つのグループは、129/SVsとB6それぞれ背景に18番染色体に同一のCAG-GFPが挿入担持され、若山研で維持管理されていたマウス系統を交配して得られたF1雑種の脾臓から誘導されたSTAP細胞由来であるかのように報告されました。しかながら、8株の STAP幹細胞系統のさらなる分析によって、それらは、同じ129×B6 F1遺伝的背景を共有してはいるものの、GFP挿入部位が異なっていることが判明。さらに、STAP細胞の誘導のために使用したマウスは、GFP導入遺伝子についてホモ接合性であるが、STAP幹細胞はヘテロ接合である。GFP導入遺伝子の挿入部位が、若山研にて保持されているマウスやES細胞のそれと符合する。左様に、ドナーマウスと報告されたSTAP幹細胞間には、遺伝的背景と導入遺伝子挿入部位において不可解な差異が存在する

 

私たちは、アーティクルとレターに過誤があったことをを謝罪する。これらの複数の過誤が全体として、研究の信頼性を損ない、STAP幹細胞現象が本物かどうかの疑念が生じた。進行中の研究は新たにこの現象を調査しているが、現在、多岐にわたり検出された過誤の性質を考慮すると、両方の論文を撤回することが適切と考える。

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此処に述べられた論文取下げ根拠の5項目のうち、1,3及び4はレター論文の図に関わる齟齬が示されている。

2はアーティクルとレターでのキメラ胚に関わる図の齟齬である。

これらの図の問題は、キメラマウス以降の若山パートの問題で、小保方氏が写真をデータを採ったものとは考えにくいものであるし、若山氏が特に注意深く査読を要するところで、彼が正規データを以て是正し、説明責任のある過誤だろう。

さて最も肝心な撤回理由が5である。

2014年6月16日に、若山氏が維持管理していたマウス系統とは異なる外部のマウス遺伝子がSTAP幹細胞から検出されたとして、小保方氏に渡したマウスでないとの報告をし、あたかも小保方氏が外部からポケットに入れて持ち込んだとの邪推を、わざわざ記者会見で発表した。

ところが、2014年7月22日に、上記記者会見での発表は過ちで、若山研に維持管理されていたマウスであることが判明し理研のホームページに発表されたのだった。理研の示した見解部分を以下に示す

**************************************************************************

1.若山氏が提供したGFPにより光るマウスから、小保方氏がSTAP細胞を作製し、それを若山氏が受け取ってSTAP幹細胞株を樹立したとされる。保管されていたSTAP幹細胞株の解析から、前回の報告で、その由来が不明とされていたFLS STAP幹細胞株について、CAG-GFP遺伝子及びAcr-GFP遺伝子が並列に染色体に挿入されていることが判明した。

2.CAG-GFP 遺伝子とAcr-GFP 遺伝子が共挿入されたマウスは大阪大学岡部研究室で樹立され、その系統はCDB の若山研究室に分譲され維持されていたが、FLS 細胞株(STAP幹細胞)と当該Acr-GFP/CAG-GFP マウス(岡部研由来マウス)が、同じ染色体部位にGFP 遺伝子の挿入を持つかどうかは現在調査中であり、明確な結果が得られ次第報告する。

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理研の上記の見解が示された翌日の7月23日、理由5に上記理研の見解よりも踏み込んだ理由表記がなされた。

即ち、若山研に維持管理されたマウスだが、ES細胞と同等の遺伝子背景をもつことを述べ、STAP細胞ES細胞で偽装したことを強く示唆する表現にしている。

勿論、この訂正は若山氏がこっそりとnature 誌に提出したものだ。

撤回理由5は、共著者が同意した当初の「STAP幹細胞は若山研のマウス系統でなかった」理由を、共著者に同意を得ずに、勝手に若山氏が書き換えたものであった。

 

この論文撤回の経緯は小保方氏の「あの日」第十一章「論文撤回」に詳しく、小保方氏の立場で詳述されている。

この論文撤回騒動は、共著者の1人の若山氏が1人舞台で、マスコミ相手に、いかにも公明正大に、自身が樹立したSTAP幹細胞の分析を論文発表後に実施し、使用したマウス系統と異なる遺伝的背景が異なることを公表して、STAP幹細胞のキメラや胎盤形成などの現象はES細胞の現象だったと世論を誘導しながら論文撤回を画策したものだった。今となっては明らかな偽装事件だったと思われる。

「あの日」第十一章の中に『その後、バカンティー先生とネイチャー編集部との話し合いの結果、「STAP幹細胞のマウス系統のデータに関しては研究室の責任者であった若山先生しか情報を持ちえない。その人が、データが間違っているとネーチャーに連絡を入れている。STAP肝細胞のデータがアーティクルに入ってしまっている以上、仕方がない。(以下略)」と連絡が入った。』とある。これこそが共著者がレターと共にアーティクルも撤回に同意した背景だった。

 

この論文撤回騒動の根底にあることは、『STAP幹細胞』の『実験プロセス』上の最も基本的な『遺伝子情報の齟齬』である。

若山氏は2011年11月~2013年2月の1年3カ月の間にSTAP幹細胞株を43株も樹立しているのだ。

この間、STAP幹細胞の遺伝子情報を全く解析しなかったというのは驚きである。

何故、幹細胞の遺伝子解析をnature論文後に行ったのか?

世界の若山博士ともあろう人が随分と大雑把な研究をしたものだなと思うのである。

考えてみれば特許戦略面からであれば、作製方法とパーフォーマンスの新規性を明確に訴求し陳述すればよい。

このことは新技術の特許戦略を優先した結果ではなかったかと思う節がある。

若山氏の頭の中では、STAP 幹細胞株化は特許が重要で、兎に角、仮置きのSTAP幹細胞現象を表現して、本格的な実用化の手段は後回しにしていたのではないだろうか?

「あの日」には小保方氏のスフェア細胞塊の現象論的な研究とは別に、若山氏はキメラマウスを作るだけでなく、iPS細胞に対抗する実用性の高い幹細胞株樹立を独自に進め、特許対策に積極的だったことが示されていることがそれだ。

産業的に甚大な効果をもたらす先行技術との比較優位性を、審査官にアピールするために、データに下駄を履かせたり、見やすいデータに加工したりするばかりでなく、最大限に権利化したいレベルまで拡張したデータを明細書に盛り込むのは特許の常套手段となっていることは暗黙の事実である。

「あの日」に書かれている若山氏のデータ仮置きは、特許請求の範囲をカバーするために必要なデータ作成の戦略的手法ではなかっただろうかと思う。

即ち、キメラマウスの作製やSTAP幹細胞とFI幹細胞の樹立、そして光る胎盤のデータの取得のために若山氏は特殊な手段を用いていたのではないだろうか?

これはどういうことかを想像してみよう。

まず、以下に示すのは若山氏の成果を要約したものである。

☆ 若山氏が選定したマウス(小保方氏には129系統マウスとB6系統マウスの雑種F1の生後一週間の赤ちゃんマウスでOct4-GFPマウスと伝えただけ)の脾臓から得たリンパ球をFACSにより分画したCD45陽性細胞から小保方氏が作製したOct4陽性(GFP発現)スフェア細胞塊(=STAP細胞)を切り刻んで胚盤胞に移植して若山氏はキメラマウスを作り、緑に光る胎盤作製に成功した。

☆☆ 更に、キメラマウス作製後に残ったSTAP細胞でSTAP幹細胞株を樹立した。

☆☆☆ そして、胎児にも胎盤にもなるFI幹細胞を樹立した。

このように若山氏が、小保方氏の増殖能の無いSTAP細胞を無限増殖可能なSTAP幹細胞株及び胎盤にもなるFI幹細胞株を実現したことは、その実用性上で医療または畜産等に甚大なる産業的価値をもたらす基盤が確立したことになったのである。

 

しかし、当時はバカンティー研のポスドクの小保方氏のオリジナリティーを無視できない若山氏にとって、小保方氏を若山研に取り込めれば、若山氏の操縦ができたが、皮肉にも理研が小保方氏を迎い入れる事態になった。

というのも、STAP細胞からSTAP幹細胞の全てに小保方氏が主体であるとの誤解があって、若山氏は小保方氏を指導し援助しただけの役割と思われていたからだろう。

 

若山研において小保方氏が無給の客員研究員時代に行われた研究で、なかなか小保方氏の論文は採用されない中で、唯一特許戦略で幹細胞株化の権利だけは若山氏が確保したかったのだろうと思う。

しかし、小保方氏を理研が確保するとともに、笹井氏が論文を見事に仕上げてしまった。

このとき、このまさかの出来事に、若山氏はどれほどの不安を覚えていたことだろう。

論文はことごとく失敗していたにもかかわらず、さすがに笹井氏はあっという間に仕上げてしまった。

特許対策のために、かなり勇み足のデータ作りや、特殊な手法でキメラや幹細胞株をでっちあげたことが耐え難い後悔になったのではなかっただろうか? 

まともにこれらの事象を再現させる方法を考えながら、苦悶の毎日を過ごしていた事だろう。

 

若山氏は小保方氏のSTAP細胞再現性のあることは知っている。

しかし、若山氏のキメラマウス、STAP幹細胞、FI幹細胞そして光る胎盤STAP細胞との関連付けが無いものだということは彼自身が一番良く判っていることだ。

 

STAP論文がnature誌に載ることは本来喜ばしいことだが、若山氏には苦痛だったに違いない。

2014年3月10日に、論文画像不正(テラトーマ博論写真)が見つかったときに、論文撤回の記者会見こそ若山氏にとって絶好のSTAP細胞からの撤退作戦のチャンス到来だったのではないだろうか。

その時に、STAP幹細胞の遺伝子解析を手配したのは何故かと言えば、STAP細胞を小保方氏に作らせたマウスと異なる遺伝子を持つことは若山氏には当に分かっていたはずなのだが、客観的な解析による新たな事実を示す演出によって、小保方氏の側に不正があったかのごとくに注目を仕向けさせ、自身はこの不正に無関係を装うためだったのだろう。

 

一方、小保方氏は自己のパートである、若山氏指定のマウスからOct4陽性スフェア細胞塊(=STAP細胞)を作成し提供する作業で若山氏の研究を支援していただけである。

若山氏の独断的な論文撤回会見の意図や、キメラマウスや幹細胞株化には関れなかったために、マウスの遺伝子と幹細胞等の遺伝子の齟齬の発表を知ることは小保方氏にとっては寝耳に水のことだったのである。

 

(但し、以上のお話は、小保方氏のパートが正常なものだったと確定していることを前提に考えた一つの仮説にすぎない)

 

次回は、若山氏が恐怖を覚えて論文撤回を決意した背景を考えてみようと思う。

 

(注)2017.1.24 分かりにくい表現を修正しました

Stap事件 ―  小保方氏の研究パートは有益な事実⑩                       === 研究者小保方氏の真摯な姿勢 ===

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2014年4月9日 小保方氏が石井調査結果への不服申し立ての会見のYouYube動画

https://www.youtube.com/watch?v=Nbr6WrhJCW4

を改めてみると、小保方氏の責任感の強さと、誠実さが伝わってくる。そして、

「今回の論文は現象論を述べているもので、最適条件を述べたものではなく、研究は始まったばかりであって、研究遅れを生じさせたことを心から反省し申し訳なく思っている」との趣旨のことを涙ながらに声を詰まらせながら吐露している。

どれほど無念で悔しい思いだったか、想像を絶するものがある。

 

千葉県警の元刑事でウソを見抜くプロとして知られる森透匡(ゆきまさ)氏(47)は小保方氏の会見を見て、

「会見を見ている限りウソのサインは出ていないと思った。」と述べている。

(参考: http://www.z-koushikai.or.jp/download/150420getureikai.pdf )

この時点では、自身の小保方パートは勿論の事、若山パートも実験事実として確信していた。若山氏が画策し、ES細胞混入説へと導いて行っていることなど知らない時期だった。

 

その後、小保方氏は満身創痍の身でありながら、あの相澤氏に「科学としてのやり方ではない」と言わしめた、過酷な理研のSTAP検証実験にも誠心誠意取り組んだ話は以前に「小保方氏の研究パートは有益な事実① 和戸川純氏のブログより 」等で何度も述べてきた。

小保方パートの再現はあった。

しかし、理研はキメラマウス再現以降の多能性評価、つまり若山パートに主眼があった。キメラマウスに対する小保方氏の解釈、見解があるのだが、従前に若山氏が作製した外観条件を満たすキメラマウス再現ができず、多能性の証明ができなかった。

若山パートの証明ができなかった。 

こうして、(理研のストーリー通りに違いないが)桂調査報告のES細胞による捏造という結論となった。

ES細胞混入原因を特定できないというのは、いい加減な結論だと私は思っている。)

 

しかし、今となって見ると、ここからが不思議な話になるのである。

理研の結論が正しいかどうかも疑念があるが、例えその結果が本物だとしてもその原因は小保方パートには無いと考えることが現在は自然である。

若山氏のパートが問題なのに、それが小保方氏があたかもES細胞を混入した研究不正を行ったかのような疑いだけが強調され、当時は、ほとんど若山氏を疑わない風潮だった。

今現在の知識では、あの検証実験への不参加は研究者として極めて誠意のない事だと思われる。

メディアによる小保方氏に対する過激な風評作りの流れはとどまることは無く、小保方氏へのバッシングは根強いものだった。

このような風潮の流れに呼応するかのように、小保方氏に対して、理研が主犯的判定を下したことや、母校の早稲田大学学長が博士号剥奪宣告をしたこと、そして科学界からの追放状態にしたことは、現状から考えてみると極めて妥当性の無いことだと私は思うのだ。

 

今となって見れば、あまりにも浅はかでバカバカしい理不尽さを思うこのごろである。

 

  

 

Stap事件 ― 七色仮面氏 “ STAP細胞事件とはなんだったのか? ”

 

「中途半端なお部屋」(管理人:七色仮面氏)というブログがある。そのブログジャンルの「言いたい放題コーナー*納得できないもろもろ」にSTAP細胞事件とはなんだったのか?”と題し、七色仮面氏は、とっても興味深く話を整理されている。そのまま、此処に掲載させてもらった。

納得できないもろもろ117 http://nanamas.my.coocan.jp/nana25e117.html

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“ STAP細胞事件とはなんだったのか? ”

この件は、全然決着などしていない<STAP事件の闇(3)でとりあえず終わりにするつもり でしたが、もういっぺんだけまとめ的に書いておこうと思います。

 

元々、もう一つのコーナー「現代科学へのいちゃもん」で書いているように、科学に関して内 外サイトを当たる中で、部外者ながら「科学界」とはどういうところで、どうやって「科学」と言う名の学問が進められてきたのかを見て知っていましたから、既に書いてきたように、ネット上でSTAP騒動が勃発したとき、速攻で、何の証拠の無いのに『STAP細胞は小保方の捏 造。そんなものあるはずがない』という言説がネット界を駆け巡っていたのを目にし、とうとう私が「現代科学へのいちゃもん」で批判的に断罪していたことが"-ing"でそれもこともあろう にこの日本で起きてしまったのかと極めて「不快感」を覚え、それ以後、あえてこの件に関しては詳しくネット検索するのをやめてしまいました。

 

ですから、理研の調査委員長も切り貼りしていたことが指摘されて委員長の座から降りたと か、小保方さんが再現実験への参加を希望されたとか、分子生物学会長が強力に再現実験に反対した(私の中に怒りが湧きました)とか、結局、再現実験は失敗に終わり、小保方さんは理研を辞職された(判官びいき的に気の毒でなりませんでした)とかそれくらいしか知りませんでした。ただ、「小保方さんが自ら積極的に再現実験参加を希望された」と言う一点だけからですけど、素朴な直観として「捏造などしていない」だろうとは思っておりました。

ま、ですから、あのマスコミ・メディアを巻き込んだ騒動に洗脳されて流されることもありませんでした。逃げてしまっていたのですから(^^;

 

しかしながら、既に書いて来たように、かなり遅れて、2月の終わりになって、偶々、何かをgoogle検索していたときに、小保方さんが1月末に、私記「あの日」を出版され大きな話題になっていることを知りました。速攻で、ネットを漁り、書かれているという概要を目にしました。

更に漁った中で、支援ブログの存在も知りました。最初に知ったのは「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」というブログでした。1月まで戻って記事とブログコメをむさぼるように読みました。そして、この話題から逃げてしまっている間に何が起きたのかを初めて詳しく知るところになりました。一旦、興味が出てくると止まらない私、ネットを漁り、中部大学の武田教授の音声ブログだとか、支援・擁護側のブログを順に見つけ、自分の中に欠けていた多くの情報を短時間で得ました。

 

その最大のものは、何といっても、一般国民が

 

 小保方氏は一人で研究し一人で論文を書いた。そして、その研究は

 上司であるW氏を誑かし続けた捏造であった。(※1)

 

と思わされていたのは、全くの虚構であり、真実は、

 

 研究は小保方パートとWパートによる『分業』であった(※2)

 

ということでした。それは、

 

 ・小保方パート:狭義の『STAP細胞』すなわち、OCT4発光する

         『スフィア細胞』の研究と生成

 ・Wパート  :『STAP幹細胞』/キメラマウス生成

 

であったのでした。我々国民が混迷を極めて誤解してしまったのは、全体を指して称せられた『STAP細胞』というのは、実はW氏パートの『STAP幹細胞』のことであり、小保方さんが会見で「STAP細胞ありま~す」「200回以上作りました」と述べていたのは小保方パートの狭義の『STAP細胞』のことであり、両者を混同してしまったことでした。しかし、理研も、科学コミュニティも、その太鼓持ちたる三流「科学」ジャーナリストも、それに主導されたマスコミ・メディアもその点を明確に区別して説明しませんでした。区別しないどころか、小保方さんの前言を言い訳・居直りみたいに悪く報道するばかりでした。そこには勿論、(※1)という国民を誑かせた虚偽の延長上でのものだったということです。

 

Nature論文は、小保方パートの"article"とWパートの"letter"の2編からなり、こういう誤解が広がったのは、共にファーストオーサ(論文執筆筆頭者)が小保方さんだったことによります。他部門では、普通、ファーストオーサの方がラストオーサの指導の下に、一人で実験研究し、論文を執筆するという形になっているための誤解でした。分子生物科学分野では通常共同研究であることが多く、その場合、ファーストオーサはその中で一番貢献した方の名前になるようです。笑ってしまいましたが、未だ、こういう暴露された事実を知らないのか、もうそれを知っている支援ブログで、(※1)という嘘で頭が凝り固まったままの化石のようなアンチのコメントを見ました。

 

しかしながら、私記「あの日」によれば、前述のような分業であったことを明示した上に、

 

①元々、「スフィア細胞」は小保方さんがハーバード大学バカンティ研に

 留学中に一つの独自ideaを持っていたバカンティ教授から与えられた

 課題を追及する中で発見したものであった

 

すなわち、そもそも、小保方さんの「スフィア細胞」は理研もW氏も全く無関係な時に無関係な場所で理研とは無関係だったまだ修士課程の小保方さんが発見したものであったのでした。残念ながらそのときバカンティ研挙げての追試等で投稿した論文は「幹細胞」として認められずに最終的に却下の憂き目にあっていたということです。私が特に重視したことは、最終的にrejectされてしまったとはいえ、このとき、バカンティ教授指示で、論文を投稿していたという事実が一つ明らかになりました。

 

そして、もう一つ隠されていた重要な事実は

 

理研W研での研究はW氏の研究目的指導に従い分業体制で行われ、

 小保方さんはW氏パートの技術は伝授されず、ひたすらOCT4発光ス

 フィア細胞(狭義のSTAP細胞)作成をさせられただけであったこと

 

ということでした。

 

小保方さんは設備が充実している元々の所属の東京女子医大に戻り、博士課程に進学し

て学部時代の所属の早大から博士号を取得後、勧めもあってポスドク理研W研に、バカンティ研所属のままでの客員研究員として研究を続けていました。

Nature論文の研究はほとんどがこのW研時代のものでした。そして、W氏がSTAP幹細胞作製に成功したということで論文作成を小保方さんに指示し、3雑誌に投稿したのですが、全てrejectされてしまいました。

ただ、W氏はそのSTAP幹細胞化技術を小保方さんに伝授するのを拒否したため、小保方さんはSTAP幹細胞化の方には全く関与していなかったということです。

 

ですから、確かに、通ったNature論文は、小保方さんが理研PIになってのものでしたけど、小保方さんが理研PIに採用されたいきさつは、W氏がY大に赴任し、小保方さんは誘いを断っていたため、理研がその「STAP幹細胞」に目を付けたことによるのは間違いないと思われますし、笹井さんは小保方さんが理研PI採用後、上司命令で論文修正指導をしただけであることも明白化していました。こういうことが、しっかりと報道されておれば、ああいう事態にはならなかったと思います。しかしながら、理研調査委さえ知らなかった・・・理研という組織はどういう杜撰な組織か驚いてしまいました(怒)

 

あの大々的な発表だって、理研が自社をある目的のためにアピールするためになしたものであり、在籍2年目の理研研究員である小保方さんはそれに従ったにすぎません。

結局のところ、どう論理的に考えても、小保方さんに捏造するなどと言う動機も理由も全くないことは明らかだという事です。彼女はW氏と理研の思惑に「道具」として翻弄され続けたのでした。

ま、どなたかが書かれていましたが、多分に、理研自体が「小保方さんが、W氏指導の下で実験研究の全てをやった」と思いこんでいたのだろうと思います。そして、ファーストオーサが小保方さん名になっていたことをいいことに、W氏はうまく立ち振る舞って逃げたのでしょうね。間抜けな三流「科学」ジャーナリストらが誤解してましたからね。

 

いくら、理研、日本科学コミュニティ、その太鼓持ちの三流「科学」ジャーナリスト、マスゴミ・メディアが「だんまり」を続けようと、ネットで情報を得て真相を知ってしまったしがらみのない我々一般国民はもう誑かされ続けたりするはずがないのは世の必定です。

あるFace Bookグループはどんどん参加者が増えていて3400名にもなったとか。私はアカウント持っていません(Twitterともども持つ気はありません)が、支援Face Bookグループはいくつもあるようです。また、色々リンクを辿り、いくつかの支援ブログを覗いています。

 

ま、日本科学コミュニティ、マスコミ・メディアの作り上げたストーリによる圧力に迎合し、

Kahoなる人物やW氏の迷走発言から、「STAP細胞は小保方氏がES細胞混入で捏造したものだ」という『先入観』の元に、その証拠を見つけようというあまりにも不公正・不公平で杜撰な調査結果報告によって、強引な幕引きを策した理研及びそれで「科学的決着がついた」と嘯いた日本科学コミュニティのなした卑劣な「無理」はお天道様はしっかりと見ていたようですね。

小保方さんが世界に全文英文で発信した"STAP HOPE PAGE"は海外に対して衝撃を与

えたようで、更には、ダイレクトには見せてはいませんが、こっそりとその論文の中に事実が隠されていた再現実験に関する相澤論文が、この6月にオンライン誌F1000Researchに再掲され、査読者の一人の権威学者の意味深なコメントがつき(⇒>STAP事件に関する科学界批判で引用)、また同じ6月にWebでのこれもよく読むとこっそりと事実が隠されている丹羽博士の論文などが出され、更には、その後に何かそれでお墨付きを得たかのように、あの論文(articleに対するものであるこは明白)を堂々とreferenceに明記した海外論文が2件も発行されましたね。

はっきり言って、日本科学コミュニティが嘯いた「科学的決着」など海外では通用していないことは明白であり、面目丸つぶれでしょうな。無理して強引に狭義の「STAP細胞」まで葬り去ったからです。

 

理研は隠していましたが、もうばれました。再現実験においては、

 

 ・小保方パートは成功していた-すなわちOCT4発光のスフィア細胞

  は事実であった

 ・STAP幹細胞については、その技術を有しているW氏が参加を拒否

  したため再現できなかった

 

ということが。

 

結局のところ、あるところにあった、私がもう一つのコーナー「現代科学へのいちゃもん」を作り、色々と調べてきた中で感じ、ところどころで触れていたことに丁度ぴったりの一文

 

 科学とは真実、真理の探究の場である。そのはずである。しかし、

 そこに人間が介在する限り、闇の部分、不条理の部分が入り込む。(※1)

 

が全てであったと言っても過言でないでしょう。ちなみに、この一文は、4月に渋谷一郎さんという方がだされた本「STAP細胞はなぜ潰されたのか」(私は入手できていませんが)の中の一節だそうです(ご本人があるところで紹介されておられました)。

だからこそ、私は前述で「-ing」で起きたと慨嘆していたのです。

 

 

さて、上記で「杜撰な調査結果報告」と書きましたが、2015年頃から一貫して、この事件を「ES細胞捏造偽装」事件であるという大胆な、それでも論理的でエレガントな推理をブログで展開されて来て(その推理を元に『異形業務妨害罪』で神戸水上警察署に告発までされたそうです。結局、肝心の小保方さんがその被害者だという部分が時効にかかっていたため不受理となったそうですが)支援者の注目を浴びている和モガさんと言う方が、ここに来て、更に、理研が調査して「ES細胞とTS細胞を混ぜて捏造したもの」という判定結果報告をした「FI幹細胞」について、それを覆す説得力のある推理を、「崩れていく捏造の証拠」

①~③として三回にわたって示されました。彼によれば、その生成法は

 

 STAP細胞+栄養膜細胞(TS細胞)→(FGF4培養)→FI幹細胞+TS細胞」

 

という図式だったとしています。ここで、「STAP細胞」とは小保方さんが製作したOCT4発光したスフィア細胞のことです。また、「TS細胞」とは胎盤形成の元とされている栄養膜幹細胞株、「FI-SC(FI幹細胞)」は「STAP幹細胞」の一つで胎盤寄与可能なSTAP-Stem-Cellだそうです。で、FI幹細胞はSTAP細胞をFGF4で培養して作るが、TS細胞も同様に栄養芽層(栄養膜細胞)をFGF4で培養して作るとして、上記の図式だとされていますが、その主張をわかりやすく結論的に書きますと

 

 

 STAP細胞とTS細胞の『共培養』によりFI-SCを作った。

 

としておられるわけです。そして、

 

 (『共培養』して作った)FI幹細胞とTS細胞をFACSを使ってOct4-GFP

 陽性細胞で選別すれば、Oct4-GFPを持つBOFマウスのFI幹細胞を

 取り出すことができる

 

と述べられています。理研が分析したものの中にあったTS細胞は、このFACSでの分離の際、完全に分離されずに残ったいわば「ごみ」だったというわけです。

ちなみに、和モガ氏によれば、顕微鏡レベルではSTAP幹細胞とES細胞は見分けがつかないそうです。

 

この推測は先にされている方がおられるようで、和モガさんは、DORAブログという所でTs.Markarさんと言う方が書き込まれたブログコメント

 

  「STAP+TS→FI-SC+TSなんてことを考えている。

  Tさんの博論は当時W研でのことでSTAP実験に応用されてもおかしく

  ない」

  (T,Wは実名が書かれていますが頭文字にしておきます)

 

からそれに気が付かれたようで、Tさんの博論そして小保方さんの「あの日」の記述から間違いないとしてこの推理をされています。私など、そのTs.Markerさんのコメントがそれとは関係のない記事のところに唐突に書かれていて、ブログ主さんのDORAさんとはきちんと会話が成り立っているのを見ても何の話かさっぱりわかりませんでしたが、さすがにずっとその件について追及されて来た和モガさんは速攻で理解し調べて記事にされているのです。

そして、

 

 Tさんの博論には、共培養することによりクローン胚の品質改善を図ったこと

 が書かれており、「集合法で 2 個または 3 個の胚を集合させることで正常な

 遺伝子発現をしている細胞数が増え、その後の発生に必要なボーダーライ

 ンを越えられていたのかもしれない」とあった

 

と述べられていて、前述のTs.Marker氏のブログコメントは、それをFI幹細胞の作製に応用し、細胞数の少ないSTAP細胞を同様なTS細胞で補ったということだろうと推測されています。「あの日」には名前は明記されていませんでしたが、大学院生というのが出てきており、

TS細胞の事も出てきています(但し、「共培養」と言う言葉はなくて、W氏が独自に考えついてというような表現がありますから、技術伝授を拒否されていた小保方さんには「共培養」というのを知らせていなかったのだろうと言う推測があります)。ぴったしかんかんで説得力は理研の推測よりずっとありますね。調査委にもW氏は黙っていたのでしょうね。

理研は丹羽博士の「ES細胞とTS細胞をまぜるのは困難である」という主張も無視して、描いたストーリにつごうのよいad-hocな解釈をしたのでしょう。

 

理研調査委は、間違いなく、一介の若手女性研究員の言い分より、「世界のWさん」の言い分を全面的に信用してしまったということでしょう。だからこそ非関係者から指摘されるような杜撰な調査をやってしまったのでしょうね。途中で気が付いたらしいのですが、もうストーリを止められなかったということです。だから私は前述で「強引な幕引きを図った」と述べたわけです。杜撰な管理をしていたゆえに、いざ調査となったとき、混迷してしまったのを、曲解した科学ジャーナリストらがいて、「理研は隠蔽しようとしている」などと思われたために「小保方捏造犯」でいけいけどんどんの彼ら主導のマスコミ・メディアから責められるのを避けるため、そういう風にしてしまったのかもしれません。ま、単なる一つの憶測ですが、「あの日」の内容からそれが十分伺えます。

 

もう理研の調査結果報告の杜撰さ・でたらめさは明白です。

 

 (a)頭から証拠もないのに「ES細胞混入捏造」と決めつけて調査したこと

 (b)(※2)すなわち「分業」には触れていないこと

 (c)研究はW研時代にほとんど終わっていたものでかつ(※2)であり、笹井

  博士や丹羽博士は論文修正に係っただけであり研究自体には全く関与

  していなかったのに、あたかも関与していたかのようにしたこと

 (d)(※2)なのに、研究に関与していなかった丹羽博士は当然であるが、

  既にY大学に移籍してしまったW氏とは1年もMTA締結をしていなかった

  という杜撰な管理をしていながら、一方的聞き取りだけでW氏を「しろ」と

  して、小保方さんだけを「くろ」と判定したこと

 (e)ES細胞混入と言いながら、そのことの再現実験もしていなかったこと

 

もうみなばれてしまったのです。そして、公式な反論はありません。間違いなく小保方さんの主張は事実であったからでしょう。下手に反論すれば「藪蛇」になるからでしょうね。

「寝た子はおこさない」よう「だんまり」を決め込んでいるのです。わかりやすい構図ですよね(怒)。

 

あんな非科学的な結論で「科学的決着がついた」などと嘯いた日本科学コミュニティと、その太鼓持ちの三流「科学」ジャーナリスト達よ、

 

 でたらめも休み休み言いたまえ!

 

国民からのあなたたちへの信頼性はもう地に落ちているのですよ。恥ですよ!わかってい

ますか?調子に乗って、マスコミ・メディア・ネットで小保方攻撃していたあなたたち、自分

がなした恥ずべき行為と、笹井さんを自死においやった罪を深く詫びて

 

 科学界から退場したまえ!

 

前述の海外の動きを見てもわかるように、最初から「STAP細胞捏造説」とわずかな瑕疵への攻撃を批判されて大バッシングを受けられてきたという中部大学の武田邦彦教授の長年の研究人生からの直観(「新規の研究」)は正しかったことが順番に明らかになりつつあります。

 

有志の会ブログを覗いて見ましたら、もう支援者の間ではすっかり知れ渡っているのに、未だ2014年の頭のままの化石のような間抜けなコメントを見ました。いつもそうなんですが、あそこはことあるごとにアンチがごきぶりのように湧いてきますけど、もういい加減恥さらすのをやめたらと思うのですけどねぇ。はっきり言って、馬鹿馬鹿しい便所の落書きでしかありませんね。相手にするだけ時間の無駄であほらしいですね。

 

もうはっきり言ってあげますが、最初から「小保方さんへのそのみ・ネタミ」で凝り固まった憎悪頭で「吐き散らした唾を飲み込めないだけでしょ?」。ま、あなたたちの鬱積に「悪意」で火をつけた輩がいて、あなたたちは見事にそれに踊らされ続けているわけです。少しでも知恵があるなら自分たちは猿回しの猿にされていたことくらいもう気が付いてもよさそうですが ねぇ。どなたか書いていましたけど「不正許さない」ではなく、実際には「めだつ小保方許さない」だったんでしょ?もう本当にわかりやすですねぇ。

 

「上手の手から漏れる」という格言がありますが、調子に乗ってそれが尻抜けになり、もう支援論客の間ではすっかり、事件化して小保方さんとSTAP細胞を葬り去ったストーリの首謀者は特定されています。そして、全てがそこに結びついているのです。間抜けにも皆、猿回しの猿になっていたのです。

今後起きるであろう諸事情を考えますと、そのまますまないでしょうね。そして、そうでないと小保方さんの冤罪は晴れないでしょうし、笹井さんの霊も浮かばれないままでしょう。

 

鉄髄は下されるべきです。この事件はいくらマスコミ・メディアがだんまりを決め込もうが、 風化するどころか逆方向の風が次第に強まりつつあります。鉄髄が下されない限り、その風は衰えないでしょう。STAP細胞だけ愚かなことをしたために、本来、科学界でしか話題にならなかったようなものまで一般国民の間で語られてしまうようになりました。

本当に日本科学コミュニティは馬鹿なことをしたものです。わかっているかどうか?



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( 七色仮面氏のプロフィール )

自己紹介〜中途半端な部屋 http://nanamas.my.coocan.jp/nana1.html

Stap事件 ― 米本昌平氏(科学史家・東京大学客員教授)の御尤もな論評!

 2015年4月、読売テクノ・フォーラムに掲載した米本昌平氏の「STAP細胞事件を論評する」という記事があった。

読売テクノ・フォーラムhttp://yomiuri-techno.jp/pastcolumn/column-2015-0401.html

 その記事をそのままを同調しはしないが、共感すべき重要な科学に対する問題意識と主張がスカッと単刀直入に表現されている部分を掲載する。

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『今回の事態を一段高い視点から総括してみると、日本には本格的な意味での“科学評論”がないという重大な欠落部分があることである。科学研究の外にあって、研究者と同等の立場から、その意義や内容について踏み込んで論評を加える活動である。ちょうど文学に対する大学文学部に相当するような知的活動である。
 そのような立場から、STAP細胞事件について三つ指摘しておこう。


 第一に科学研究には賭けの部分があり、それに失敗した研究者をあたかも犯罪者のような責任追及をすべきではないことである。研究の世界はとくに激しい競争社会であり、当然、勇み足やスキャンダルが生じてしまう。海外の研究管理の体制を見渡すと、それらはみなスキャンダルが発端になっている。根底にある課題のすべてを明らかにして、バランスのとれた対応策を考え出すのが先進国であり、これができないのは発展途上国である。


  第二に研究の自由の原則は絶対に守られるべきである。つまり社会の側は、税金が使われているという理由だけで過度に研究活動に介入しないことである。今回、文部科学大臣が、善意からとはいえ、STAP細胞の検証実験の方法についてあれこれ注文をつけた。これについて、研究の自由に対する政治介入の恐れがある、と諌める声がなかったのは問題である。


 第三にSTAP細胞の是非については、生命観に関わる対立があることである。今回、日本分子生物学会はとくに厳しい声明を出したが、その前提には、細胞の振る舞いは分子の次元で説明されてはじめて科学であるという信念がある。一方、発生学は伝統的に、生化学的な説明は現象の一面しかつかんでいないと考える傾向がある。だから分子生物学者はSTAP細胞を完全なインチキとみなし、発生学者はそれでも何か未知の現象を含んでいるかも知れない、と考えるのである。
 科学における失敗は貴重な財産であり、次のアイデアを汲み取るべき宝の山である。冷静な評価と分析が必要である。 』

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※米本 昌平氏は、日本の思想家。東京大学先端科学技術研究センター特任教授、総合研究大学院大学教授。専門は、科学史・科学論、生命倫理、地球環境問題。1946年生れ。 ウィキペディア

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