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Stap事件ー「捏造の科学記者」? 須田桃子氏 一流の科学者を愚弄してはいませんか?

社会問題

 2015年4月7日、第46回大宅壮一ノンフィクション賞、書籍部門

須田桃子著「捏造の科学者・STAP細胞事件」(初版 2014年12月30日)が受賞した。

これこそ、科学者を愚弄している新聞記者だと思っている。

毎日新聞 科学記者の須田桃子氏は

STAP細胞捏造された偽物だ」と断定したのである。

STAP細胞捏造した科学者は小保方晴子氏」と断定しているのだ。

普通ならば、「疑惑の科学者STAP細胞事件」くらいが

当該研究者でもない、単なる一記者がどうして誰よりも早く捏造だと決めつけたのか?

確かにNHKもそれ以前の7月27日、あの頓珍漢な「調査報告 STAP細胞 不正の深層」を報じはしたが、さすがに捏造とまでは明言していない。

その出版後に桂調査委員会が「STAP細胞ES細胞の混入」と結論したのだから手順前後の恐るべき珍事である。(尚、現在巷ではこの結論に疑義が生じている。)

大宅賞のノミネート対象は、前年1月1日から12月31日までに発表されたものなので、ギリチョンだがチャッカリ間に合わせて、約束されたかのようにマンマと受賞した。

科学者の小保方氏が「STAP細胞はあります」と言った確信的な発言を真っ向から完全に否定した確信は一体どこから来るのかだ。

記者なのだから自分で捏造を証明できる根拠は持ち合わせないはずだから、捏造の確信的な証拠を証明した当該研究関係者が居て、その誰から取材できたということしかありえない。その人物は彼女にとって余程信頼できる超人的な人物だったのだろう。 

当該研究者の小保方氏は一度も捏造したとは認めていないことを完全に無視し、更に、自殺した世界的な科学者の笹井氏が「ES細胞混入は反証仮説としても説明できない」と明言したことも完全に無視してでも、捏造と断言できる驚異的な無神経に唖然とする。

ES細胞の混入」の決定的な証明はそんなに簡単なものではないことは、研究開発に長年苦労を経験した者なら想定内だし、桂調査結果が出たとしても科学的に決着がついたわけではないことは見識のある科学者なら見抜いている。

始末が悪いのは、何とも大胆不敵な毎日新聞の一記者が、一流の世界的な科学者を愚弄した「捏造の科学者」などと題した本を世間に売りまくろうとする魂胆が気に入らない。笹井教授が自殺して間も無いのに無神経極まりない本を出版するのは、非情としか言いようがない。

大宅賞を受賞せんがために一大スクープ的な鮮烈な題名とした裏付けこそが捏造に当たるのではないのか。

須田桃子さん、あなたの方こそ「捏造科学記者」ではないでしょうか?

こんな科学を愚弄した本を出版する無神経さを日本人として悲しく残念に思う。

 

最期に、なるほどと思ったAmazonの読書感想文を参考に借用します。

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5つ星のうち 1.0 大宅賞ねらいのため(?)12月の理研調査委の結論が出る前に刊行を急いだ欠陥本, 2015/4/16

投稿者 
 
レビュー対象商品: 捏造の科学者 STAP細胞事件 (単行本)
多くの方が指摘されているとおり、12月の理研調査委の結論が出る前になぜ本書が出版(2014年12月30日発行)されたのか、ずっと不思議でした。
あとがきを見ると、日付は2014年11月14日とあります。
タイミングとしては長くてもあと1カ月前後待てば良かったのです。
そうすればより完璧なレポートとなり、満足のいくものになったはずです。
しかし、なぜか著者はそうしませんでした。

その謎がようやく解けた気がします。
本書は、本年4月7日に大宅壮一ノンフィクション賞(株式会社文藝春秋運営)を受賞していたんですね。
その大宅賞のノミネート対象は、前年1月1日から12月31日までに発表されたものとあります。
なるほど、調査委の結論を待たず、性急に刊行を急いだのはこのためだったのか・・・。

不思議といえば、もう1つ、著者は毎日新聞記者なのに、発行元はなぜか文藝春秋でした。
毎日新聞も出版部門を持っているのに、なぜ文藝春秋社から刊行したのでしょうか。
こちらも謎でした。
これらは大宅壮一ノンフィクション賞のためだったとすれば、すべて腑に落ちます(もちろん何の根拠もありませんが)。

それにしても、理研の調査委が最後の最後で「STAP細胞」は存在したという結論を出したら、「捏造の科学者」なんてタイトルまで付けて、著者も版元もどうしたのでしょうか。
実際はそうなりませんでしたが、そうなる可能性はゼロではなかったはずです。
見切り発車で発行したということは、著者あるいは版元と、理研調査委と、裏で話がついていたということでしょうか(こちらも真相はわかりませんが)。

理研の調査では、STAP細胞はなかった、真相は(故意か偶然かはわからないが)ES細胞の混入によるものだったと結論づけています。
しかし、驚くべきことに、理研が発表した12月19日の「STAP現象の検証結果」([・・・])では、ATP浴による方法では、故笹井氏の言うSTAP現象は確認できたとされています。
以下、「検証結果」報告書から該当部分を引用します。

「最も効率よく、高い再現性で確認されたのは、肝臓由来の細胞をATP処理した時で、独立に行った49回の実験のうち37回でSTAP様細胞塊の出現が確認された。
・・・
STAP様細胞塊を一つ一つ単離し、そこからRNAを抽出して、定量PCR法による多能性細胞特異的分子マーカー遺伝子の発現を検討した。この結果、3回の独立の実験において、解析したSTAP様細胞塊の17%において、ES細胞における発現量の10%以上のOct3/4の発現を検出した。
・・・
これらの結果から、肝臓由来の細胞をATP処理して得られたSTAP様細胞塊においては、少数ではあるものの、Oct3/4を有意に発現する細胞が含まれていると結論した。」

この部分は当然「捏造の科学者」では触れられていません。
不思議なことに、(私が見た限り)この部分に触れた報道は一切ありませんでした。
最近出た文藝春秋誌5月号に須田桃子氏と宮部みゆき氏の対談「小保方事件の謎に迫る」が掲載されていますが、ここでも須田氏は「12月に発表された検証実験の結果では、塩酸でもATPでもSTAP細胞はできなかった」と発言しています。
須田氏は本当に「STAP現象の検証結果」(わずか5ページ!しかないのに)を読んだのでしょうか。

さらに言えば、調査委が結論とした「ES細胞混入説」と「死細胞の自家蛍光説」との矛盾点も言及できないままだし、保存試料が分析されていないといった調査委の問題点も指摘できていません。
このように、大宅賞の賞取りのために発行を急いだ(もちろん推測ですが)ことによる内容面でのデメリットは少なからず存在します。
たとえば、調査委の検証結果を含めたうえでのSTAP細胞ES細胞混入仮説の掘り下げた検証、検討、分析は行われていないし、検証結果報告書にあった「肝臓由来の細胞をATP処理した時で、独立に行った49回の実験のうち37回でSTAP様細胞塊の出現」についての検討、検証も当然行われていません。
とくに「肝臓由来の細胞をATP処理して得られたSTAP様細胞塊」については大きな謎として残ったままです。

それにしても、出版系の賞取りは出来レースが多いとは良くいわれることですが、これほど露骨なケースは最近見たことがありません。
著者には(版元の要請もあったのでしょうけれど)、ジャーナリストとしての矜持、サイエンスライターとしての良心はなかったのでしょうか。
ということで、本書はたしかにここでしか見ることのできない資料、インタビューなども多く含まれ、非常に良くできたレポートと思いますが、根本的に大きな問題を抱えている欠陥書籍と結論づけざるを得ません。
きつめの言葉を並べましたが、すべてはSTAP細胞騒動の真相を知りたいがためとお考えください。
これから本を開く方は、こうした点も加味しながら読まれることをおすすめします。