Stap事件 ― ES細胞またはES+TS細胞だったらSTAP現象を再現できますか?
あのnature論文の取るに足らぬ記載ミスに大騒ぎし、挙句はSTAP細胞捏造疑惑の見苦しい騒動にしたのは、無責任な科学者、科学ライター、ジャーナリストや全くの門外漢達である。
「確かな証拠」が無いのに、「捏造疑惑」を拡散したのである。
これに驚いた理研は完全にSTAP研究から撤退してしまった。
「不正」だの「ねつ造」だの大衆迎合の後ろ向きな結論だけを求めて、事後処理だけをしたかの印象が強い。
日本の代表的な科学研究法人として、その解決方法に落ち度があって、あまりにも科学的根拠に依拠しない結論をだしたのではないかと思う。
理研のSTAP研究撤退の根拠は2つである。
1つは2014年12月19日STAP現象の検証結果報告である。
キメラマウスやSTAP 幹細胞を担当した若山氏不参加で、小保方氏は手枷足枷状態の監視付状態での論文トレース実験の結果である。
それでもGFP発現のSTAP様細胞塊は再現したにもかかわらず、死滅細胞の減少と決めつけ、若山氏担当だったキメラマウスの再現等STAP現象が確認できなかった。丹羽氏も同様な検証結果に加えて幹細胞株化の再現がなかったとしている。
しかし、小保方氏のH.PのSTAP HOPE PAGEには検証実験の中で得たOct4陽性の緑に輝く確かなSTAP細胞の存在が示された。
研究者として活動できない現在の小保方氏が研究を継続してくれる人のために作った苦肉の策のホームページは、小保方氏に信念が無ければ作成など決してしなかっただろう。
その根拠としたのは残存するSTAP幹細胞の遺伝子の解析結果を基にした粗っぽい考察だけだった。
STAP幹細胞やF1細胞が残されたES細胞とがその遺伝子が酷似との根拠を基にした結論である。
しかし、この結論はSTAP幹細胞には培養の時系列的な履歴のあることを無視した強引な結果である。
参照されたES細胞は129/GFPES(樹立日不明)なのだが、これが混入してSTAP幹細胞FLS3になったと桂調査委員会は述べた。
ところが、SNPsによる近縁率の比較すると、129/B6ESはFLS3よりも後に樹立したと判断できる。
したがって、桂調査委員会の結論は説得力を失っている。
和モガ氏がこうした遺伝子解析結果の矛盾から主張している「ES 細胞混入偽装説」は今や有力な仮説と思われる。http://wamoga.blog.fc2.com/
敢えて、STAP細胞と言わないが、「小保方氏の作った細胞」がSTAP現象として観測されていることだけは確かである。
そのもっとも重要な現象はF1細胞によってもたらされたあの成果物「光る胎盤」はどうなっているんだ。
この思いは、理研が解明すべき最も重要な遺伝子解析のはずだった。
完全に素通りされている。
こんなバカなことがどうして放置されてしまったのだろうか?
このことはいつまでも問い続けなければならないこの事件のポイントであるはずだ。