Stap事件 ―  小保方氏の研究パートは有益な事実⑧          === 小保方氏が残した研究成果 ===

2008年から2012年頃までに、小保方が研究し、残されたままで、十分に科学コミュニティーで議論されてしかるべき研究成果と思われる事項を記載する。

本来、小保方氏自身がやり遂げてきた下記成果をnature誌のアーティクル論文として投稿を狙ったのだが・・・・・

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 【小保方自身の成果】 

① 3胚葉体細胞から、スフェア細胞を作製した(バカンティ仮説スポアライクステムセルにヒントを得て)
② そのスフェア細胞はRT-PCR法によってOct4陽性であり、初期化の可能性を立証した
③ 培養系での分化培養実験で、Oct4陽性スフェア細胞が3胚葉すべてに分化することを立証した  (バカンティ研メンバーとともに確認)
④ バカンティ研の得意とする組織工学技術で、テラトーマ様の組織になることを、3胚葉すべてにおいて立証した  (バカンティ研メンバーとともに確認)
⑤ 物理化学的な外部ストレスによって、Oct4陽性スフェア細胞が形成されることを発見した   (細いガラス管通過ストレス、浸透圧ストレス、熱ストレス、ストレプトリジンO薬剤ストレス、飢餓状態ストレス等)
⑥ キメラマウス実験で、外観は既存のキメラの特徴は無いが、2種類の遺伝情報が1匹のマウスに混在することを確認した
⑦ Oct4陽性発現によって、細胞質内のミトコンドリアの量及び活性関連遺伝子の発現量減少傾向を検出した
⑧ 細胞核内を操作によって幹細胞化する従来法に対して、細胞質を操作して幹細胞化の着想をストックしたままになっている
⑨ ATP(アデノシン三リン酸)添加のpH5~5.8緩衝液がOct4GFP陽性の緑に光る細胞塊形成に有効なことを検出した
⑩ 生体内実験で、外傷モデル(マウスの肺や足の筋肉の外傷)と逆流性食道炎胃酸ストレスにてOct4陽性細胞を検出した ( ※ 米国iMUSCs論文と等価性のある発見と考えられる )  “Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells.Sci Rep. 2015 Nov 27;5:17355. doi: 10.1038/srep17355.”
⑪ 細胞採取にストレスのかからない細胞種として、リンパ球が適切と判定した
⑫ ライブセルイメージング実験により、細胞分裂を伴わず、細胞が小さくなりつつGFP緑色蛍光を発する現象を捉えた  (若山研メンバーと共に実験)
⑬ iPS細胞のような細胞分裂を伴わずに初期化する細胞の変化過程のメカニズムを予想した
⑭ iPS細胞作製と同様に、新生児マウス(赤ちゃんマウス)の使用によりOct4陽性頻度が向上できた  (若山氏の提言)
⑮ リンパ球から得たOct4-GFP陽性スフェア細胞の、TCR再構成を定性的に立証した
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海外の当該研究者は水面下で、小保方パート研究を探求している可能性は高いに違いないと想像する。
小保方氏がもし研究を続けられていたら、特に⑧の
細胞核内を操作によって幹細胞化する従来法に対して、細胞質を操作して幹細胞化の着想」
を研究を深めていただろう。