Stap事件 ―  小保方氏の研究パートは有益な事実⑩                       === 研究者小保方氏の真摯な姿勢 ===

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2014年4月9日 小保方氏が石井調査結果への不服申し立ての会見のYouYube動画

https://www.youtube.com/watch?v=Nbr6WrhJCW4

を改めてみると、小保方氏の責任感の強さと、誠実さが伝わってくる。そして、

「今回の論文は現象論を述べているもので、最適条件を述べたものではなく、研究は始まったばかりであって、研究遅れを生じさせたことを心から反省し申し訳なく思っている」との趣旨のことを涙ながらに声を詰まらせながら吐露している。

どれほど無念で悔しい思いだったか、想像を絶するものがある。

 

千葉県警の元刑事でウソを見抜くプロとして知られる森透匡(ゆきまさ)氏(47)は小保方氏の会見を見て、

「会見を見ている限りウソのサインは出ていないと思った。」と述べている。

(参考: http://www.z-koushikai.or.jp/download/150420getureikai.pdf )

この時点では、自身の小保方パートは勿論の事、若山パートも実験事実として確信していた。若山氏が画策し、ES細胞混入説へと導いて行っていることなど知らない時期だった。

 

その後、小保方氏は満身創痍の身でありながら、あの相澤氏に「科学としてのやり方ではない」と言わしめた、過酷な理研のSTAP検証実験にも誠心誠意取り組んだ話は以前に「小保方氏の研究パートは有益な事実① 和戸川純氏のブログより 」等で何度も述べてきた。

小保方パートの再現はあった。

しかし、理研はキメラマウス再現以降の多能性評価、つまり若山パートに主眼があった。キメラマウスに対する小保方氏の解釈、見解があるのだが、従前に若山氏が作製した外観条件を満たすキメラマウス再現ができず、多能性の証明ができなかった。

若山パートの証明ができなかった。 

こうして、(理研のストーリー通りに違いないが)桂調査報告のES細胞による捏造という結論となった。

ES細胞混入原因を特定できないというのは、いい加減な結論だと私は思っている。)

 

しかし、今となって見ると、ここからが不思議な話になるのである。

理研の結論が正しいかどうかも疑念があるが、例えその結果が本物だとしてもその原因は小保方パートには無いと考えることが現在は自然である。

若山氏のパートが問題なのに、それが小保方氏があたかもES細胞を混入した研究不正を行ったかのような疑いだけが強調され、当時は、ほとんど若山氏を疑わない風潮だった。

今現在の知識では、あの検証実験への不参加は研究者として極めて誠意のない事だと思われる。

メディアによる小保方氏に対する過激な風評作りの流れはとどまることは無く、小保方氏へのバッシングは根強いものだった。

このような風潮の流れに呼応するかのように、小保方氏に対して、理研が主犯的判定を下したことや、母校の早稲田大学学長が博士号剥奪宣告をしたこと、そして科学界からの追放状態にしたことは、現状から考えてみると極めて妥当性の無いことだと私は思うのだ。

 

今となって見れば、あまりにも浅はかでバカバカしい理不尽さを思うこのごろである。