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Stap事件 ― 理解できない最大の謎? 教えてください!若山先生

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(出典 yoshiokan.5.pro.tok2.com )

 「私は決して逃げない」と語った若山先生! なぜ逃げたのですか?

 

 STAP細胞研究の最大の成果は何か?

それは小保方氏の発見した、物理化学的な刺激によって成したSTAP細胞が基本となっていることは言うまでもないが、若山氏が従来の人工万能細胞(ESやiPS)を凌駕したSTAP細胞の万能性を実証し、幹細胞株化で実用性を確立した事こそが最大の成果であると言って間違いないだろう。

それこそが、理研が是が非でも獲得を図った成果であった。

マスメディアを通して一躍注目を集めたのは、若き女性研究者の小保方晴子氏だった。

ところが、その華々しい成果発表者で論文筆頭者である小保方氏の陰にかくれて、当時、若山氏の印象はほとんど残っていなかった。

しかし、当該科学コミュニティーの研究者や世界中の科学者達は、そこで発表された鮮烈で衝撃的な常識を覆す大成果を羨望の眼差しで迎えていた。

その立役者が、実は若山照彦氏であったことをどけだけの人が知っていたであろうか?

 

ここで、著名な生物学者 福岡伸一氏のSTAP論文発表当時の評価を見よう。

同氏の著書は我妻もファンである。生命の不思議を分かり易く解説してくれるからだ。

ソトコト(  www.sotokoto.net/  )の連載コラム「福岡伸一の生命浮遊 vol.120 “STAP細胞へに逆襲”と言う記事がある。( http://www.sotokoto.net/jp/essay/?id=104 )

その中に「STAP細胞」nature論文発表当時の感想が的確に述べられている。

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これまで再生医療の切り札として研究が先行していたES細胞やiPS細胞(いわゆる万能細胞)の作製よりもずっと簡便(弱酸性溶液につけるだけ)なのにもかかわらず、より受精卵に近い状態に初期化できている(STAP細胞は、胎盤にもなりうるというデータが示されていた。胎盤となる細胞は受精卵が分裂してまもなく作られる。ES細胞やiPS細胞はもっとあとのステージの状態なので逆戻りして胎盤になることはできない)。ES細胞のように初期胚を破壊する必要もなく、iPS細胞のように外来遺伝子を導入する操作も必要ない。ただストレスを与えるだけで、細胞が本来的に持っていた潜在的な多分化能を惹起させうるという、これまでの常識を覆す、意外すぎる実験結果だった。私の周囲の幹細胞研究者にも聞いてみたが、皆一様に大きなショックを受けていた。それは正直なところ嫉妬に近い感情だったかもしれない。

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特に、「ES細胞やiPS細胞(いわゆる万能細胞)の作製よりもずっと簡便(弱酸性溶液につけるだけ)なのにもかかわらず、より受精卵に近い状態に初期化できている(STAP細胞は、胎盤にもなりうるというデータが示されていた。」というSTAP細胞が持つこうした万能性こそが世紀の大発見として迎えられたことが分かる。

論文発表当初、福岡伸一氏も「発見者の小保方晴子博士が若い理系女子だった」と記述しているように、このSTAP細胞の驚異的な現象の発見は、若き女性研究者の小保方晴子氏によって発見されたものだと、ほとんどの人が思ったのではなかろうか?

しかし、実は小保方氏は「物理的あるいは化学的な刺激で体細胞がある程度未分化状態になって多能性を示すようになることを発見した」のであって

STAP細胞論文に述べられた「より受精卵に近い状態に初期化された万能性の発見」をしたのは若山照彦氏なのである。

 

小保方晴子氏の手技によって発見されたのは、Oct4陽性スフェア細胞が3杯葉に分化する多能性であったが、高度な胚操作技術を要し、より高度な多能性の立証手段とされるキメラマウス作製試験は若山氏が依頼されていたことは周知のとおりである。

若山氏は、独自に計画を作成し、

小保方氏に生後一週の赤ちゃんマウスを渡し、小保方氏がその脾臓細胞を取り出して分画して得たリンパ球を一週間酸処理して作製したOct4GFP陽性スフェア細胞塊(STAP細胞)を受け取り、その細胞塊を切り刻んだものから初めてキメラマウス作製に成功した。 

そればかりでなく胎児と胎盤に分化できる能力を独自の観察で発見し、写真を自身で撮影している。

また、残りの増殖性の無いスフェア細胞から、無限に増殖するSTAP幹細胞株と同じく無限増殖しかつ胎児と胎盤に分化するFI幹細胞株をも樹立した。 

こうした世紀的な大発見大発明を小保方氏の作ったスフェア細胞塊から発見し発明した、キメラマウスやSTAP幹細胞やFI幹細胞を自力で見極めているのだ。

このことは隠しがたい事実である。

小保方氏が確認したテラトーマとか細胞増殖率データとかメチル化データのミスとか捏造とかの次元とはわけが違う。

キメラマウスの評価が確実にあるだけでも明らかに確実な多能性を証明していることになる。

更に、胎児や胎盤を形成することを発見したとなれば、文句なく万能性を評価した事になるのだ。

それは既存のES細胞やiPS細胞では達成できないSTAP細胞特有の万能性だった。

 

桂調査委員会が判定をした4つ論文不正は論文倫理問題には相違ないが、STAP細胞特有の万能性が確たるデータで証明された以上、科学的な成果は揺るぎの無いもので、それがSTAP論文の本丸だった。 

そのような確信を抱いて当然な若山氏が、その論文の本丸に対して的外れともいえそうな外部からの指摘に狼狽えたのは全く理解できない。

些末な不正と指摘された部分は修正または削除しても良いはずであった。

論文撤回など全く必要はないという自負があるべきではないのか。

 

ところが、2014年3月10日、

若山氏は「STAP細胞が存在する確信がなくなった」といい、論文の撤回を呼びかける。

そしてNHKのインタビューに対し、

「自分が担当した実験については正しいと信じているが、前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」

と述べている。

「自分が担当した実験については正しいと信じている」のであるなら、小保方氏のスフェア細胞塊から独自に実験したその万能性を示すデータが、小保方氏によるテラトーマ写真など多能性評価の次元を超える評価結果である以上、引き続き述べた「前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」という思いに何故なるのか、論理的に理解ができない。

そのようなことをマスコミを通して発言することの意味はさらに理解できない。

この場合に当然と思われる、若山氏がすべき対応は小保方氏に対して指摘された不正の原因と対策を著者間で打合せることではなかったかと思うのだ。

その上で、論文の本質は揺るぎの無いものだという表明をすべく著者全員で努力し対処していくという筋書きが、最も適切な処方箋と思われるのだが・・・・・?

 

若山氏の一体どこに懸念すべき落ち度があったというのだろうか? 

あれほどES細胞混入の無い環境に気を配り、小保方氏には若山氏が指定したマウスを使わせ、小保方氏を監視できる部屋に同居して、2年間一緒に研究生活していた事実がある。

それにも関わらず、余程の杜撰な管理指導体制でない限り発生するはずの無いES細胞の人為的な混入操作という陳腐な恐怖感をもつのは余りにも異常である。 

例えES細胞混入がなされたとしても、若山氏の発見したSTAP細胞の万能性やFI幹細胞の性質を説明できないことは若山氏が一番解っているはずだ。             

更に、若山氏が達成目標としていたSTAP幹細胞やFI幹細胞の実験結果を予め予測してES細胞やTS細胞を適切にSTAP細胞の代わりに若山氏に渡さねばならないことになるが、そんな芸当は到底不可能なことであろう。

そんなことをして、特有の増殖性や万能性を若山氏が発見することを予測する人がいたのなら、その人は結果を予見する超能力者である。

結果論として、他人は好き勝手な尤もらしい憶測を陳述するが、科学的とは言えない。 

ES細胞とTS細胞を混ぜてFI幹細胞になる実証をした人はいただろうか?

ES細胞とTS細胞を混ぜて、キメラマウスと、胎盤を作った人がいるだろうか?

胎盤を調べて、光っているのはキメラマウスから流れ込んだ血液であることを立証した人がいるだろうか?

そのような情報は見たことも聞いたこともない。

逆に、丹羽氏は若山氏が作った胎盤を顕微鏡下で観察し、TS細胞ではなくSTAP細胞だと立証してくれた。

したがって、そのような人為的な不正操作によって若山氏の実験に異常が発生する理由にはならない。

 

但し、そうした人為的な操作が可能な唯一の例外が無いわけではない。

それは万能性の実験をしていた若山氏が、意図して混入操作することに限ってしか有り得ないことである。

しかし、若山氏は自分の実験は正しいと主張していたのであるから、全く左様な憶測は心外であろう。

 

桂調査委員会の出したES細胞混入との結論は、残存する若山氏の作った幹細胞株試料と残されていなかったはずのES細胞FES1の遺伝子の類似性を調査しただけの結果から、STAP細胞ES細胞であるとの可能性を示したに過ぎない。

その後の様々な人の検証でその信憑性がすでに失われている。

既存のES細胞やTS細胞を用いた実証データがないのは科学的論証性の欠如という他はない。

笹井氏が問題発覚後の記者会見で、STAP細胞の実在性を問われて、「反証仮説として私の中で説得力の高いものは見出していない」と述べたことは、現時点も全く変わりはないと言える。 

ここまで、述べてきたことを要約すれば、次の通りである。

小保方派の発見したSTAP細胞や、若山氏の発見した STAP細胞の万能性及び無限増殖するSTAP幹細胞とFI幹細胞が、ES細胞やTS細胞による捏造の証拠は依然として科学的には証明されたとは言えない。 

そして、極めて不自然で理解しがたい謎が残った。それは、若山氏がなぜか突然に自信を失い、

「自分が担当した実験については正しいと信じているが、前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」

と述べて、論文撤回を率先したのかということだ。 

例え、小保方氏に渡したマウスの遺伝子背景が異なったにしても、既存の万能細胞では有り得ないSTAP現象の大発見をし、実用可能な幹細胞株樹立をしたのは若山氏をおいて他にない偉大な事実を置き去りにするわけにはいかない。

そのような偉大な事実を若山氏はいとも簡単に放棄しようとした。

しかも、守ろうとした小保方氏や笹井氏を犠牲にしてまで、その貴重な事実を荼毘に付そうとした。

 

「私は決して逃げない」と語った若山先生! なぜ逃げたのですか?

 教えてください!若山先生。