Stap事件 ― 建設的な議論とは何かを考えてみよう!

一昨日、旅行から帰って、しばらくぶりにパソコンを立ち上げた。
2016年9月2日付の筆者ブログ記事「Stap事件 ― STAP細胞をめぐる最近の話題、そして気になる事」は意外にアクセス数が多く、関心を持って読んでいただいた。
筆者としては、素朴な疑問点を基にした私なりの視点で、残されたSTAP問題の要素、要因をできるだけ分かりやすく提示し、有意義な解決策を志向する議論に役立ちたいと常々思っている。
facebookの公開グループ「がんばれ、小保方晴子先生!」、「小保方晴子さんに声援を送ろう」、「小保方晴子さんの大反撃」に、当該記事も含めて、筆者ブログ記事をしばしば参考資料として掲載いただき、様々な方の建設的な意見を交換する資料となるのは誠にありがたい。
 
一方、当該記事で問題視し、取上げたブログである『「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会 』(以下、「ブログⅩ」と記す)にも目を通すと、筆者がグラフ化した、コメント数上位メンバーが相変わらず不毛のコメント合戦をしている。8月30日の記事「韓国の特許の件」http://blog.livedoor.jp/peter_cetera/archives/6563945.html 
のコメント欄でハンドルネーム「えり」さんが、
『「制限」さん(= 中村公政氏)本人のブログ(http://lunedi.sblo.jp/article/176725210.html)で「このブログ(ryobu-0123のブログ)の読者になってほしい。」と言っていたのはもう、驚愕です。』とコメントしている。
同氏のブログには「・・ある種の文化人類学的労作」と筆者ブログ記事を評していただいた。
「えり」さんはその記事の反論をしているのだが、そのコメントを読むと、まるで頓珍漢で論評に値しない。
その後、「感想」さん(Li博士と知合いの科学者? http://expo70.xyz/interview-with-Prof-Li.html の物議を醸した質問者?)がそのコメントをフォローしてコメントしている内容が面白い。
どうやら、筆者ブログを通報したらしいのだが(どんな通報をどこにしたのか全く私は知らないのに)、それを知った私を怒らせ、反撃されたと思ったようだ。
 
私がここで取り上げて通報したのが相手を刺激し、ストーカー化させたのかもしれません。皆さますいません。ところで、私はがんばってコメントを書いたはずなのに、なんであんなに発言数が少ないんですか?(笑)。不満があるというか、グラフが捏造じゃないかと疑っています(笑)。
更に「グラフに名前があることは、STAP事件の正しい理解を社会に広めることに寄与しているということで、誇るべきことでしょう。なんら後ろ暗いことや、ウソを書きこんでいるわけでもないので、発言数が多かろうが、発言時間がどうだろうが、気にすることはありません。人が何に興味や価値を置こうが、他人にどうこういわれる筋合いもありません。アノ姐さんは、ひょっとしたらセレブで、自家用ジェットで回りながら、世界各地から書き込んでいるのかもしれません。そういう世界観を持てない、回りを自分と同じような存在としか考えられないところが、ryobu氏の限界です。 」
 
あのグラフは捏造はないし、コメンテーターの意見の自由を奪うものもない。このブログのコメントに参加し、意見を述べることは個人の自由であるから好きなようにしたら良い。世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広めるという、このブログの趣旨に沿ったコメントするのは勝手だが、日本を無暗に貶めるだけの不毛の意見だと私は考えている。
そうした「不毛のコメント活動を四六時中やっているカルト的集団の発生」したことは「真の問題点と向き合い、改善、向上、発展に向けて衆知を集めて解決策をたて、実現をしようとする人達の言動」を妨害する一つの社会問題だと述べたに過ぎない。
 
これを理解してもらうために、筆者の思考の原点を述べておきたい。
 
筆者の認識では、2014年末桂調査報告を基に、理研が決着した内容を、
A) 是認しているグループ と、 B) 否認しているグループ とに分かれて議論していると理解している。
 
まず、Aのグループの人達は既に桂調査報告を承認して、STAP論文の撤回や研究不正の判定や人事的処分の決定の全てを問題無しとする立場を取っている。
したがって、STAP細胞に関わる問題点は残されていないと認識しているはずだから、理研と同じく沈黙の立場でよいのではないだろうか。
即ち、すでに人事的にも、学究的立場からも処分されて、全くの自由人となった小保方氏の過去や現在更に将来にわたって個人名を挙げて、詮索や憶測や余計なお世話はモラルに反すると思うのが良識というものだろう。
 
ところが、そんな良識の無い人達がAグループにいて、しかも、相当の知識人やその筋の専門家もいるから厄介である。
桂調査報告を超えて、小保方氏をES細胞混入犯とか、世界三大不正の中心人物などと執拗に、言論の自由を傘に着て、しかも匿名で、徒党を組んで、知識をひけらかしながら、そのほとんどの人が全く利害関係の無いのに、小保方氏を貶めることだけを四六時中、楽しんでいる。
何の有意義な発展的なものは無く、自己の論理に浮かれ、誹謗中傷、言いがかりなどで賛同しないものを罵倒して悦にいるという精神障害的現象を感じる。
これは一種の社会問題と見ることができるかもしれない。
 
次に、Bグループの人達は、桂調査報告を基にした先に述べた決定内容に疑問を感じている人達である。
この疑問は複数存在するので、一概には論じることは困難である。
大きな疑問だけ列挙する。
1) STAP研究が捏造であるとした科学的な証明に関わる疑問
 ① 残存成果物(STAP幹細胞株等)の履歴に関わる問題(5W1H)
 ② 試料解析結果からES細胞混入判定は正しかったと言えるか?
  ③ ライブセルイメージング動画等の笹井氏指摘事項の疑問
 ④ 光る胎盤試料の行方と検証
 ⑤ ES細胞の混入原因不明(STAP幹細胞43株について) 
 ⑥ Oct4陽性細胞塊を切り刻む操作の意味
 ⑦ ES細胞によるSTAP現象の実験的実証が無い
  ⑧ STAP細胞再現性は本当に無いのか
  等々
2) 理研の論文不正、研究不正調査と判定に関わる疑問
 ① 立場の弱い個人に対する権力的な裁定プロセス 
 ② 若山氏主導による論文撤回騒動を放置した
 ③ NHKに偏向的な報道を許した
 ④ 理研の結論以前に、須田桃子著「捏造の科学者 STAP細胞事件」刊行
 
3) 小保方氏への過剰な誹謗中傷 (犯罪者扱い)を許した理研の責任
 
等々の疑問に立ち向かっている人達がBグループである。
新規な研究の有り方や研究体制の在り方、研究者の心構えそして科学コミュニティーの有り方などを検討し整理していく建設的な議論をする立場で俯瞰すると、そうした様々な問題点を真剣に考えて議論し、解決を目指すことは、極めて有意義だと思うのである。
 
感想さんは、おそらく若い科学者と思われるが、残念ながら、Aグループの仲間と不毛な議論をしているのは残念だ。
多分頭の体操にはやくだっているかもしれない。
それなら、迷惑をかけないように心がけてもらいたいものだ。
 
ブログXのコメントを更に拾い読みしていると、「ため息のブログ」先生をエリさんが紹介している。

~アノ姐さん アホがカウントしているよ~

と、わざわざ筆者のブログを紹介し、私をアホ呼ばわりしている乱暴者がいた。

この人も、Aグループに属する不毛派の暇人とは思ったが、どんな人かと、長らく続けておられるその過去の日記のような記事を拝見した。
 
今はH.NはSIGHとしているが過去記事から照井直人教授であることがすぐに分かった。
特に神経系統の研究者であり、生理学の分野に優れた実績のある方で、現在、目白大学教授(兼 筑波大学特定教授)である。
目白大学で自身のH.Pを作成管理していた。
「このサイトはまるまる目白大学 保健医療学部 理学療法学科・作業療法学科 在学生の生理学(解剖学、運動学)の学習のために作成しました。」
と、学生に、「ため息^2ばがりのブログ」が閲覧できるようにもなっていた。
自己の日記帳なら良いが、 学生にこの品の悪い、他人を腐すだけのブログをわざわざ読ませているとは・・・・。
教授職経験者で、69歳にもなって、主観的に過ぎず、慇懃無礼な言動には気を付け、より客観的に、穏やかに、建設的な議論の種を蒔いていってほしいものだ。
 
( ※2016.9.14  本文中、いくつかの記述は誤解を招く可能性に考慮し自主判断して公開せず、未公開の記録のみとしました  → 2016.11.4  10.30付ため息^2ばかりのブログにて嫌がらせがあったため再開 )