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Stap事件 ― 理解できない最大の謎?教えてください!若山先生 ④

社会問題

 

最も分からない問題:
 「私の渡したマウスのSTAP細胞ですか?」f:id:ryobu-0123:20170226022805j:plain
 
桂調査結果は、残存した幹細胞(STAP幹細胞、FI幹細胞)等の解析結果を示している。
そして、それらの試料は既存のES細胞由来だと判定した。
但しES細胞の混入者は特定できず、故意か過失かの判断はできないので不正行為と認定できないとした。
 
それにもかかわらず、小保方氏がまるでES細胞混入犯と思われているのは何故だろうか?
 
若山氏は、小保方氏が作ったSTAP 細胞を使ったとして、無限増殖可能なSTAP幹細胞とFI幹細胞を作った。
しかし、残された幹細胞の解析により、過去若山研で作られたES細胞の遺伝子情報にほぼ一致した。
したがって、ES細胞が使われて、幹細胞を作られたものと考察された。
 
つまり、幹細胞(STAP幹細胞&FI幹細胞)の原料は、STAP細胞ではなく、ES細胞だったとした。
 
それであれば、若山氏はSTAP細胞を使わず、ES細胞を使ってSTAP幹細胞やFI幹細胞を捏造したと思われてもよさそうだ。
ところが、若山氏自身が捏造した可能性をマスコミや科学ライター達は追究しなかった。
 
若山氏は、小保方氏から受取ったSTAP細胞が原因だと主張する。
被害者然として若山氏が発表し、先手必勝の利を得たかのようであった。
若山氏は自身の担当したキメラマウスや幹細胞株化の実験は正常に行ったと自己弁護をする。
それで、小保方氏から受取ったSTAP細胞に問題があったことを際立たせた。
実はSTAP細胞だと言って小保方氏から渡されたのはES細胞ではないかというのだ。
その理由は、若山氏が樹立した幹細胞の遺伝子情報が、小保方氏に渡したマウス由来ではなく、過去若山研で作られた実績のあるES細胞と同等の遺伝子情報だからだという。
そして、どんどん遺伝子解析データで裏付けていった。
 
この話を真に受ければ、小保方氏がES細胞STAP細胞と偽っていたことにならざるを得ない。
正に、マスコミは若山氏の発言を鵜呑みにし(or させられ)、小保方氏をSTAP細胞捏造犯扱いにしていったと思われる。
 
しかし、そうした事態はあまりにも偏向的で、著しく不公平である。
「小保方氏がSTAP細胞捏造犯である」ための前提条件は、「小保方氏の渡した細胞を若山氏が確実に使っていた」証拠が必要であるが、その証明は困難である。
即ち、若山氏が小保方氏の作ったSTAP細胞を使わずにES細胞を使った可能性を排除できないのだ。
 
若山氏が渡したマウスで作ったSTAP細胞と遺伝子情報が違うES細胞をワザワザ小保方氏が若山氏に渡さなくても、元々若山研には原料のES細胞はあるから、若山氏がそれを使えば同じことになる。
 
小保方氏の「あの日」(p90-91)には、小保方氏本人は「…ES細胞からのようなキメラマウスはできないというのも重要な結果の1つと捉え・・・」とあきらめかけていたが、若山氏は積極的で、キメラマウスの実験は「・・・すべて若山先生が計画し準備してくださった。キメラ実験を行う1週間前に赤ちゃんマウスを渡され、スフェアを作製してキメラ実験用に若山先生に渡すように指示を受けた。・・・」 とある。
常識的には、小保方氏はキメラマウスの実験担当である若山氏の要求に沿ってスフェア(STAP細胞)を作って若山氏に渡していたはずだ。
 
こちらの話を是とすれば、若山氏は受け取ったSTAP細胞を使わずに、ES細胞を使って幹細胞株化を捏造したことになる。
 
小保方氏がSTAP細胞ではなくES細胞を若山氏に渡した説がマスコミによって拡散したが、若山氏自身がES細胞を使った可能性も十分すぎるほどあるのだ。
 
小保方氏が論文筆頭者で論文表記上の不正を問われたからと言って、研究の捏造までも小保方氏が行ったとはならない。
 
要約すれば、
小保方氏は渡されたマウスから作製したSTAP細胞(スフェア細胞塊)Aを若山氏に渡した。
若山氏は渡されたSTAP細胞(スフェア細胞塊)Bからキメラマウスや幹細胞(STAP幹細胞、FI幹細胞)を作った。
この時、A≠B,A=ES細胞又はB=ES細胞であれば、若山氏の作った幹細胞の遺伝子情報は小保方氏に渡したマウスの遺伝子情報とは異なる必然性がある。
 
極論すれば、小保方氏と若山氏のどちらかが嘘をついている。どちらかがES細胞を使ったということだ。
試料の授受及び工程の紐付を裏付ける証拠が担保されていないために生じた「渡した」「貰ってない」という単純で厄介な問題だ。
 
そこで、上記の公平な見方に立った上で、既に拙ブログで述べた「Stap事件 ― 理解できない最大の謎?教えてください!若山先生 ③ 」を今一度見てみよう。http://ryobu.hatenablog.com/entry/2017/02/17/013921
即ち、上記の「試料の紐付」問題を解決した重要な事例だからである。
試料の授受を伴わずに、若山氏がSTAP細胞から幹細胞までを作った貴重な事例である。
明らかに、若山氏が嘘をついている可能性は極めて高いと言わざるを得ない。
 
尚、以上の話は、桂調査報告にある残存試料解析結果によるES細胞由来とする結論が正しいとする前提条件下で成立する話だと言うことを忘れてはならない。
 
もし桂調査報告のES細胞混入説が覆ることになれば、STAP細胞や幹細胞(STAP幹細胞、FI幹細胞)は存在した可能性は高まり、小保方氏も若山氏も捏造していなかったことになる事を考慮しなければならない。
既に桂調査報告の吟味が佐藤貴彦氏、渋谷一郎氏そして和モガ氏等多くの人によってなされているが、判定基準のES細胞の遺伝子背景に無理が生じている。
特に、和モガ氏説には磨きがかかってきた感があり、ES細胞の混入があったように偽装した」事件の真実性がより高まっているように思われる。http://wamoga.blog.fc2.com/
 
しかし、たとえそれが真であったとしても、若山氏の沈黙に対する強烈な不信感を解決できることにはならない。

Stap事件 ー 軽率なNHKのSTAP報道!BPOが人権侵害の裁定下す (勧告)

社会問題

        小保方氏がNHKに勝利!

 

 2017年2月10日 放送倫理・番組向上機構(Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization, BPO)が、日本放送協会NHK)に対してSTAP細胞報道に対する申立て」に関する委員会決定”を下した。

これは小保方晴子氏が委員会に申し立てしていた、「(NHKスペシャル)調査報告 STAP細胞 不正の深層」(2014年7月27日放送)に「人権侵害があった」とする「勧告」決定であった。

 勧告:人権侵害(補足意見、少数意見付記)全文PDFはこちらpdf

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私は「Stap事件 ー(NHKに代表される軽々しい取材と報道に踊る)軽率な日本社会」について述べた( 2016.3.29.)。

http://ryobu.hatenablog.com/entry/2016/03/29/011304

こうした社会に向けて放った「あの日」への真相の一矢に続き、二の矢、三の矢を放ち、的確に真相の的を射る集中力が小保方氏にあったと実感する今日この頃である。

・ES細胞盗難告発は「事件の発生自体が疑わしい」として不起訴となる(2016.5.18)

・「(NHKスペシャル)調査報告 STAP細胞 不正の深層」の人権侵害深刻に対する     

       BPO勧告決定(2017.2.10)

は小保方氏の底力を示すものだ。

 

 今また、あの報道が如何に軽率なものだったかが脳裏に蘇っている。 

「あの日」に週刊文春の取材目的が如実に語られたが、

「・・・STAPを書けば部数が伸びました。アンケートも毎週取っていますが、ずば抜けていい数字」

等と明かすほど、現代のマスコミの衆目獲得競争を生き抜く商業主義においては、残念ながら真実は曲解され、虚構の産物になっていくのだが、まさか商業主義とほぼ無縁のNHKが真実を歪めるとは極めて遺憾な事であった。

 STAP論文発表後、マスコミは日本の若き女性科学者「リケジョ」の星として小保方晴子氏に注目し報道した。絶好の"報道ターゲット”として科学的題材に限ることなく小保方晴子氏の頭のテッペンからツマサキまで全てを貪るような取材合戦が展開される。 あっという間に小保方氏は一躍STAP劇場のヒロインに祭り上げられた。 

 しかし、間もなくSTAP論文の不正疑惑が浮上すると小保方氏は一気に“疑惑の主人公”として注目され、“研究捏造の主犯”として絶好の"報道ターゲット”とされていった。 

 そして、小保方氏独りに絞ったセンセーショナルな事件としてワイドショーに取り上げられ、小保方氏という未熟な研究者が起こした事件として常識化された。それは、小保方氏に原因追及を特化しても偏向的取材とはならない風潮形成となり、マスコミの取材合戦の中で、無批判で情報が受け入れられていった。

 そうした風潮に対して、文部科学省及び科学コミュニティーの組織的権力が政治的圧力を理化学研究所(=理研)に及ぼしたことで、当時特定国立研究開発法人(スーパー法人)化指定に向けた絶好のプレゼンテーションだとしたSTAP研究に生じた不正問題を理研はこれまたトップダウンの短兵急な解決を進めた。

 小保方氏を含めた責任著者達に改めて指摘された問題点を十分に吟味し、対策させるために一堂に集めて議論させるのが良識的と思うのだが、理研に所属する小保方氏とともに笹井氏や丹羽氏については犯罪者の被告のごとく言動の自由を制限して、論文不正の調査委員会を早々と理研が設定したために、事件性が高まり格好の"報道ターゲット”となっていったと思われる。

 しかし、この論文の最も重要なSTAP細胞の多能性評価と無限増殖性の幹細胞化実験を担当した若山氏は責任著者でありながら、何らの制限もされることなく自由な言動ができた。たかるマスコミにちゃっかりと迎合して、論文撤回呼びかけ、あたかも責任者らしい潔さを印象付けに成功する。まんまとマスコミを味方に付けた若山氏は、浮上していた幾つかの論文倫理不正問題の次元ではなく、STAP細胞の存在に関わる疑念を語り始める。そして、若山氏の樹立し保存するSTAP幹細胞の解析結果を基に、小保方氏作ったSTAP細胞の信憑性問題がマスコミを通して拡散させていった。

若山氏だけは真相究明に協力する情報提供者として、マスコミや科学コミュニティに評価され、若山氏は恩知らずの小保方氏の仕出かした不正の被害者として同情される向きもあった。

 こうして、STAP関係の記者会見のたびに、マスコミは小保方氏が如何に不正を行ってきたかの情報や見解を探ろうとするような質問合戦が当たり前になっていった。そうした流れの中で、ES細胞によるSTAP細胞捏造疑惑がまことしやかに浮上していくことになる。

 こうした世相反映の決定版が「(NHKスペシャル)調査報告 STAP細胞 不正の深層」だった。

 正に、STAP細胞は小保方氏が密かに使用したES細胞であるかのように印象付け、権威でありながらそれを見抜くことなくノーベル賞受賞者の山中教授に対抗意識を燃やした笹井氏が、小保方氏の不正や捏造を見抜くことなく論文作成技術だけでネーチャー論文に成功したという根拠を無理やり寄せ集めて、NHKが不正の深層に迫ったとするドキュメンタリー放送を流したのだった。 

 日本社会の情報の公器ともいうべきNHKの軽率さの改善要求は、視聴料を払う国民として極めて当然であるが、今回のBPOの勧告決定を素直に受入れない態度を示したNHKには失望というほかない。 

とはいえ、ひとまずBPOの結果は大いに歓迎すべきトピックである。七色仮面氏の歓びの言葉に共感したところである。

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七色仮面のブログより引用)http://nanamas.my.coocan.jp/nana25e119.html  

BPO裁断<小保方さんよかったですね(^◇^)('17/2) 


 裁断が先延ばしばかりされいて、やっぱりBPOは業界団体のアリバイ造りくらいかと期待など してませんでしたが、とうとう出てきました。最大の糾弾内容、Nスペ番組内容が人権侵害をし ていたという小保方さんの訴えを認める是正勧告を出しました。
 聞くところでは、BPO裁断というのは一審のみで裁断結果に対する抗弁とか上訴のようなもの は認められていないそうですから、これは最終決定ということです。
 中身については不満もありますが、あれ以上は無理だろうなと納得しています。報道被害の極 致みたいな目にあわれた小保方さん側もBPO裁定に感謝を表明されたそうですよかったです ね。NHKに対する法的措置はしないとのことですが、既に支援者の方達が書かれていたよう に、それがベストの対応ですね。もう、「NHK=人権侵害番組を流して国民を誑かせた」という裁断はこれで決定したわけですから。
それにしても、NHKの見苦しさ(怒)。全く反省の色なく、犬の遠吠え・・・
 ウェブ上で中部大学の武田邦彦特任教授が弾劾されていたように、笹井さんの自殺もこの人権侵害の極致みたいな番組を作った輩たちの殺人事件だと私も強く感じました。
 BPOは第三者委員会ではなく、業界団体が作ったものですから、いわば身内でさえひどすぎ ると判断したわけで、これは重い裁定です。あるところに、「報道の権利」というなら「報道され る側の権利」をどう考えるのかという怒りの主張がありましたが、私も完全同意します。
 彼女は一般国民が律せられる「法律」を犯したわけではありません。あの元理研のとんでも野郎(真偽の程は不明ですが、あえて今回は書いておきますが、ネット情報によれば、某大学教授時代、セクハラ・パワハラ問答を起こし懲戒免職必死だったのを退職してちゃっかり理研に入社したものの、業績があがらず理研からおはいら箱になったそうな)の でたらめ「ES細胞窃盗告発」は、この5月に神戸地検が異例の「窃盗があったことさえ疑わしい」というコメント付きで却下になったわけですから、NHKは法の番人でもないくせに、証拠もなく犯罪者扱いをしたことがどんなに詭弁屁理屈を呈しようが明白だったわけで、それをBPOが認めたということは意義が十分あるでしょう。

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Stap事件 ― 理解できない最大の謎?教えてください!若山先生 ③

社会問題

若山先生!下記調査結果に何故反論しないのですか?

◎ 若山氏独自で作製したSTAP細胞からSTAP幹細胞を樹立したが、それらも全てES細胞由来である。

STAP幹細胞(FLS-T1、T2)≒ ES細胞(129B6F1ES1)

   ( 桂調査報告書より http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf )

 

小保方晴子氏は自著「あの日」に以下の証言をしている。

「第二次調査委員会の調査報告書に盛り込まれた内容の中にも若山先生の証言として『一度だけ、小保方氏が付き添って指導した時に、若山氏がSTAP細胞作製を行い、さらにSTAP幹細胞作製まで到達したことがあった。』と書かれているが、これは真実ではない。すでに書いたように(*)、若山先生が独立してSTAP細胞を作製し、STAP幹細胞樹立まで成功した実験が行われた時、私はその場にいなかった。」(p.210)

「・・・私が笹井研にいる間に、若山先生が最初から最後まで一人で実験をされ、STAP細胞を作製し、そこからSTAP幹細胞の樹立までを独立して成功したと聞いた。」(p116)

この件は、小保方氏の記録があることからすれば、小保方氏が若山氏に付き添って実施された可能性はなく、若山氏独自に全てが成功したと言える。

一体全体、この若山氏の決して消えない実績をどう解釈すればよいのでしょうか?

 

chayakoban氏のブログ「感染研村山庁舎BSL4施設の稼働中止と移転を求める市民連絡会」の「雑感雑記(10)STAP細胞の謎(2016年6月13日)」に、鋭い指摘が整理されている。http://katakuri.blog.jp/archives/1038796763.html 

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下記❶~❻が成り立てば、ES細胞混入犯は小保方氏ではなく若山氏になる。

 

❶桂調査報告書および若山氏と小保方氏の証言から、若山氏がSTAP細胞作製およびSTAP幹細胞(FLS-T1,T2)の樹立に成功(2013年2月22日)したことは確実である。

ES細胞(129B6F1ES1)は一年前(2012年4月19日)に作成された。

❸桂調査報告書は、STAP幹細胞(FLS-T1,T2)がES細胞(129B6F1ES1)由来であると結論した。129B6F1ES1とFLS-T1,-T2は4種のゲノム特徴が一致しており、証明は強固である。

ES細胞混入は、STAP(幹)細胞作製のためのSTAP細胞培養中に、またはSTAP幹細胞(樹立)培養中に、成功の偶然性を排除して(必然性を予測して)行われた。

❺若山氏は本実験以前にSTAP幹細胞の樹立に成功していた。STAP幹細胞の樹立方法を知らない小保方氏(または他の研究員)が、STAP幹細胞(樹立)培養中にES細胞を混入しても成功の必然性は予測できない。

❻小保方氏(または他の研究員)がES細胞を入手し、STAP細胞培養中に成功の偶然性を排除してES細胞(129B6F1ES1)を混入することは以下の理由で否定できる。

  • 本実験に使用されるマウスの系統(129B6)が分かっても(*)、GFPタイプ(CAG、Acr/CAG)を事前に把握するのは困難であり、129B6F1ES1細胞(CAG)を必然的に選択できない。
  • ES細胞の混入による(増殖能の低い)STAP細胞の増殖率や細胞塊の形成などの変異に若山氏が気付く可能性がある。

   (*)若山氏は記者会見で「小保方さんはマウスについては全然詳しくなかった」と述べている。また、桂調査報告書は「小保方氏はSTAP細胞を作製する際に若山氏から渡されたマウスの遺伝的背景を把握していなかった」ことを指摘している。

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桂調査報告が正しければ、chayakoban氏の6つの条件は成立すると思われる。

 

 

 

 

 

 

Stap事件 ― 理解できない最大の謎?教えてください!若山先生 ②

社会問題

若山先生!一体何を恐れたのですか?

若山先生は担当の多能性評価については正しく実験をしたのではないですか? 

2014年6月16日、若山氏は放医研の知人に遺伝子解析してもらった結果、若山氏が小保方氏に渡した生後1週マウス由来のSTAP幹細胞ではなく、若山研にはいないマウス由来としか考えられないと発表した。

この報道を以て、「STAP細胞は若山研に存在しないマウスから作られた」ことが事実であると信じられた。

そして、この理由によって、共著者達はNature論文撤回に合意し、同年7月2日にNature誌より取下げられた。

その後、同年7月22日、当該マウスは若山研に飼育されていたが、若山氏が小保方氏に渡したマウスとは異なりアクロシンGFPがCAG-GFPと共に共挿入されたマウスだったと遺伝子解析結果が判明。

若山氏は共著者に了解をとることなく、Nature誌に論文取下げ理由の変更を行っていた。

そして、その理由の中に若山研の当該マウス由来のES細胞が存在した事が明記された。

その後、理研のより詳細な解析結果が桂調査委員会の調査報告に記載されているが、上記の若山氏等の解析内容に沿った流れで、STAP細胞が多能性を持つ証拠(テラトーマ、キメラマウス、STAP幹細胞、FI幹細胞) は全てES細胞混入に由来すると結論された。

 

この話の流れは、もともと若山氏自身の実験の信憑性を疑って残存するSTAP幹細胞株を分析したのである。

その結果、小保方氏に渡したマウスの遺伝子に組み込まれたGFP(緑色蛍光蛋白質)のプロモーターが、若山氏の認識と全く異なったことが問題の焦点になったのである。

分析結果にいろいろ変遷はあったが結局、遺伝子を精子で働かせるアクロシン・プロモーターがCAG-GFPと3番染色体に共存していた。

岡部マウスにも3番染色体にアクロシンGFPと,Oct4-CAG-GFPが連続して入っていて、その岡部マウスから太田氏によって樹立されたES細胞(FES1)の遺伝子背景とSTAP幹細胞株がほとんど同等だった

若山氏の認識と異なる遺伝子解析結果となったことによって、その矛盾の原因が小保方氏に仕向けられ、FES1

を混入したかのような印象操作がマスコミ関係者によって行われていったと思われる。

 

しかし、小保方氏の側からすれば、渡されたマウスの遺伝子背景に齟齬があったとしても、与えられたマウスを使う立場でしかなく、それは若山氏の側の手違いの問題でしかないと常識的には思うことだろう。

若山氏が仕組んだSTAP細胞の多能性評価に関わる実験作業は、若山氏が行っていたことが明らかとなっており、小保方氏は、マウスから取り出しATPの酸性液などで刺激を与えて作製した緑色蛍光を発する細胞塊、即ちSTAP細胞を若山氏に提供する作業をするだけだった。

 

明白なことは、解析された遺伝子背景を持つSTAP様の細胞塊から、若山氏はキメラマウスを作り、そのキメラマウスの胎児と胎盤形成を発見し、増殖能をもつSTAP幹細胞とFI幹細胞を樹立したという実験事実があることである。

 

常識的に偏見無しに、この若山氏が突き当たった疑問を公平に考えてみると、下の模式図の原因系が想定されるはずで、いきなり、小保方氏のせいにするのは著しく不当である。

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STAP関連の各種細胞の多能性を一覧表にしてみる。

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若山氏が小保方氏から入手したSTAP細胞様の細胞塊、そしてその細胞塊からSTAP幹細胞株とFI幹細胞株を樹立した。

それらの多能性評価結果と既存の万能細胞の多能性実績とを比較すると、STAP幹細胞はES細胞と同等の多能性であるだけで、STAP細胞(STAP様細胞)とFI幹細胞はES細胞でもTS細胞とも異なって胎児形成と胎盤形成の能力を示している

 

ES+TSで果たしてSTAP細胞やFI幹細胞と多能性を示すかどうか、そのような実証結果が無いので不明である

 

肝心なことは、ここに示した多能性評価実験を担当したのは若山氏であるということだ。

小保方氏がキメラマウス作製評価を若山氏に依頼したことは確かだが、ES細胞をSTAP細胞と偽って若山氏に渡して光る胎盤まで作らせ、増殖能のあるSTAP幹細胞とFI幹細胞を作らせることができると予測できていたとするなら、小保方氏はとてつもない超能力者であることになってしまう。

 

要するに小保方氏はESやTS細胞を若山氏に渡すことは無い。

 

多能性評価を若山氏が全く無作為に行ったとしたら、

結局、小保方氏は若山氏から渡されたマウスからSTAP細胞を作って若山氏に渡し、若山氏はそのSTAP細胞からキメラマウスを作り、両幹細胞株を樹立した結果になっているはずだ。

STAP細胞とSTAP現象は立証されていたということだ

 

桂調査報告のES細胞混入説は間違っているということだ。

 

若山氏は「実験に使用したマウスの遺伝子背景に齟齬はあったが、STAP現象は正しい実験事実である。」と主張すべきではないだろうか?

 

しかし、何故か若山氏はノフラー氏のインタビューで誇示した自信はどこ吹く風。

週刊文春』(2014.6.19)『小保方晴子の恐怖に震えた3カ月 若山教授が独占告白』において、

「(4月の小保方氏の会見を聞いて)目の前が真っ暗になりました‥‥ああ、このまま全部自分のせいにされるかもしれない、科学者でいられなくなるかもしれないと、不安に苛まれました」「理研も小保方さんと一緒に私に全責任を押し付けるのではないかと不安でした。」

ここで若山氏の述べた心配事が何だったのか? 

若山氏にとって何が信じられない問題なのだろうか?

Stap事件 ― 理解できない最大の謎? 教えてください!若山先生

社会問題

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(出典 yoshiokan.5.pro.tok2.com )

 「私は決して逃げない」と語った若山先生! なぜ逃げたのですか?

 

 STAP細胞研究の最大の成果は何か?

それは小保方氏の発見した、物理化学的な刺激によって成したSTAP細胞が基本となっていることは言うまでもないが、若山氏が従来の人工万能細胞(ESやiPS)を凌駕したSTAP細胞の万能性を実証し、幹細胞株化で実用性を確立した事こそが最大の成果であると言って間違いないだろう。

それこそが、理研が是が非でも獲得を図った成果であった。

マスメディアを通して一躍注目を集めたのは、若き女性研究者の小保方晴子氏だった。

ところが、その華々しい成果発表者で論文筆頭者である小保方氏の陰にかくれて、当時、若山氏の印象はほとんど残っていなかった。

しかし、当該科学コミュニティーの研究者や世界中の科学者達は、そこで発表された鮮烈で衝撃的な常識を覆す大成果を羨望の眼差しで迎えていた。

その立役者が、実は若山照彦氏であったことをどけだけの人が知っていたであろうか?

 

ここで、著名な生物学者 福岡伸一氏のSTAP論文発表当時の評価を見よう。

同氏の著書は我妻もファンである。生命の不思議を分かり易く解説してくれるからだ。

ソトコト(  www.sotokoto.net/  )の連載コラム「福岡伸一の生命浮遊 vol.120 “STAP細胞へに逆襲”と言う記事がある。( http://www.sotokoto.net/jp/essay/?id=104 )

その中に「STAP細胞」nature論文発表当時の感想が的確に述べられている。

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これまで再生医療の切り札として研究が先行していたES細胞やiPS細胞(いわゆる万能細胞)の作製よりもずっと簡便(弱酸性溶液につけるだけ)なのにもかかわらず、より受精卵に近い状態に初期化できている(STAP細胞は、胎盤にもなりうるというデータが示されていた。胎盤となる細胞は受精卵が分裂してまもなく作られる。ES細胞やiPS細胞はもっとあとのステージの状態なので逆戻りして胎盤になることはできない)。ES細胞のように初期胚を破壊する必要もなく、iPS細胞のように外来遺伝子を導入する操作も必要ない。ただストレスを与えるだけで、細胞が本来的に持っていた潜在的な多分化能を惹起させうるという、これまでの常識を覆す、意外すぎる実験結果だった。私の周囲の幹細胞研究者にも聞いてみたが、皆一様に大きなショックを受けていた。それは正直なところ嫉妬に近い感情だったかもしれない。

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特に、「ES細胞やiPS細胞(いわゆる万能細胞)の作製よりもずっと簡便(弱酸性溶液につけるだけ)なのにもかかわらず、より受精卵に近い状態に初期化できている(STAP細胞は、胎盤にもなりうるというデータが示されていた。」というSTAP細胞が持つこうした万能性こそが世紀の大発見として迎えられたことが分かる。

論文発表当初、福岡伸一氏も「発見者の小保方晴子博士が若い理系女子だった」と記述しているように、このSTAP細胞の驚異的な現象の発見は、若き女性研究者の小保方晴子氏によって発見されたものだと、ほとんどの人が思ったのではなかろうか?

しかし、実は小保方氏は「物理的あるいは化学的な刺激で体細胞がある程度未分化状態になって多能性を示すようになることを発見した」のであって

STAP細胞論文に述べられた「より受精卵に近い状態に初期化された万能性の発見」をしたのは若山照彦氏なのである。

 

小保方晴子氏の手技によって発見されたのは、Oct4陽性スフェア細胞が3杯葉に分化する多能性であったが、高度な胚操作技術を要し、より高度な多能性の立証手段とされるキメラマウス作製試験は若山氏が依頼されていたことは周知のとおりである。

若山氏は、独自に計画を作成し、

小保方氏に生後一週の赤ちゃんマウスを渡し、小保方氏がその脾臓細胞を取り出して分画して得たリンパ球を一週間酸処理して作製したOct4GFP陽性スフェア細胞塊(STAP細胞)を受け取り、その細胞塊を切り刻んだものから初めてキメラマウス作製に成功した。 

そればかりでなく胎児と胎盤に分化できる能力を独自の観察で発見し、写真を自身で撮影している。

また、残りの増殖性の無いスフェア細胞から、無限に増殖するSTAP幹細胞株と同じく無限増殖しかつ胎児と胎盤に分化するFI幹細胞株をも樹立した。 

こうした世紀的な大発見大発明を小保方氏の作ったスフェア細胞塊から発見し発明した、キメラマウスやSTAP幹細胞やFI幹細胞を自力で見極めているのだ。

このことは隠しがたい事実である。

小保方氏が確認したテラトーマとか細胞増殖率データとかメチル化データのミスとか捏造とかの次元とはわけが違う。

キメラマウスの評価が確実にあるだけでも明らかに確実な多能性を証明していることになる。

更に、胎児や胎盤を形成することを発見したとなれば、文句なく万能性を評価した事になるのだ。

それは既存のES細胞やiPS細胞では達成できないSTAP細胞特有の万能性だった。

 

桂調査委員会が判定をした4つ論文不正は論文倫理問題には相違ないが、STAP細胞特有の万能性が確たるデータで証明された以上、科学的な成果は揺るぎの無いもので、それがSTAP論文の本丸だった。 

そのような確信を抱いて当然な若山氏が、その論文の本丸に対して的外れともいえそうな外部からの指摘に狼狽えたのは全く理解できない。

些末な不正と指摘された部分は修正または削除しても良いはずであった。

論文撤回など全く必要はないという自負があるべきではないのか。

 

ところが、2014年3月10日、

若山氏は「STAP細胞が存在する確信がなくなった」といい、論文の撤回を呼びかける。

そしてNHKのインタビューに対し、

「自分が担当した実験については正しいと信じているが、前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」

と述べている。

「自分が担当した実験については正しいと信じている」のであるなら、小保方氏のスフェア細胞塊から独自に実験したその万能性を示すデータが、小保方氏によるテラトーマ写真など多能性評価の次元を超える評価結果である以上、引き続き述べた「前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」という思いに何故なるのか、論理的に理解ができない。

そのようなことをマスコミを通して発言することの意味はさらに理解できない。

この場合に当然と思われる、若山氏がすべき対応は小保方氏に対して指摘された不正の原因と対策を著者間で打合せることではなかったかと思うのだ。

その上で、論文の本質は揺るぎの無いものだという表明をすべく著者全員で努力し対処していくという筋書きが、最も適切な処方箋と思われるのだが・・・・・?

 

若山氏の一体どこに懸念すべき落ち度があったというのだろうか? 

あれほどES細胞混入の無い環境に気を配り、小保方氏には若山氏が指定したマウスを使わせ、小保方氏を監視できる部屋に同居して、2年間一緒に研究生活していた事実がある。

それにも関わらず、余程の杜撰な管理指導体制でない限り発生するはずの無いES細胞の人為的な混入操作という陳腐な恐怖感をもつのは余りにも異常である。 

例えES細胞混入がなされたとしても、若山氏の発見したSTAP細胞の万能性やFI幹細胞の性質を説明できないことは若山氏が一番解っているはずだ。             

更に、若山氏が達成目標としていたSTAP幹細胞やFI幹細胞の実験結果を予め予測してES細胞やTS細胞を適切にSTAP細胞の代わりに若山氏に渡さねばならないことになるが、そんな芸当は到底不可能なことであろう。

そんなことをして、特有の増殖性や万能性を若山氏が発見することを予測する人がいたのなら、その人は結果を予見する超能力者である。

結果論として、他人は好き勝手な尤もらしい憶測を陳述するが、科学的とは言えない。 

ES細胞とTS細胞を混ぜてFI幹細胞になる実証をした人はいただろうか?

ES細胞とTS細胞を混ぜて、キメラマウスと、胎盤を作った人がいるだろうか?

胎盤を調べて、光っているのはキメラマウスから流れ込んだ血液であることを立証した人がいるだろうか?

そのような情報は見たことも聞いたこともない。

逆に、丹羽氏は若山氏が作った胎盤を顕微鏡下で観察し、TS細胞ではなくSTAP細胞だと立証してくれた。

したがって、そのような人為的な不正操作によって若山氏の実験に異常が発生する理由にはならない。

 

但し、そうした人為的な操作が可能な唯一の例外が無いわけではない。

それは万能性の実験をしていた若山氏が、意図して混入操作することに限ってしか有り得ないことである。

しかし、若山氏は自分の実験は正しいと主張していたのであるから、全く左様な憶測は心外であろう。

 

桂調査委員会の出したES細胞混入との結論は、残存する若山氏の作った幹細胞株試料と残されていなかったはずのES細胞FES1の遺伝子の類似性を調査しただけの結果から、STAP細胞ES細胞であるとの可能性を示したに過ぎない。

その後の様々な人の検証でその信憑性がすでに失われている。

既存のES細胞やTS細胞を用いた実証データがないのは科学的論証性の欠如という他はない。

笹井氏が問題発覚後の記者会見で、STAP細胞の実在性を問われて、「反証仮説として私の中で説得力の高いものは見出していない」と述べたことは、現時点も全く変わりはないと言える。 

ここまで、述べてきたことを要約すれば、次の通りである。

小保方派の発見したSTAP細胞や、若山氏の発見した STAP細胞の万能性及び無限増殖するSTAP幹細胞とFI幹細胞が、ES細胞やTS細胞による捏造の証拠は依然として科学的には証明されたとは言えない。 

そして、極めて不自然で理解しがたい謎が残った。それは、若山氏がなぜか突然に自信を失い、

「自分が担当した実験については正しいと信じているが、前提となるデータの信頼性に確信が持てなくなった。一体、何が起ったのか科学的に検証することが論文の著者としての責任だと考えている。何より私自身、真実が知りたい」

と述べて、論文撤回を率先したのかということだ。 

例え、小保方氏に渡したマウスの遺伝子背景が異なったにしても、既存の万能細胞では有り得ないSTAP現象の大発見をし、実用可能な幹細胞株樹立をしたのは若山氏をおいて他にない偉大な事実を置き去りにするわけにはいかない。

そのような偉大な事実を若山氏はいとも簡単に放棄しようとした。

しかも、守ろうとした小保方氏や笹井氏を犠牲にしてまで、その貴重な事実を荼毘に付そうとした。

 

「私は決して逃げない」と語った若山先生! なぜ逃げたのですか?

 教えてください!若山先生。

 

 

 

Stap事件 ― 佐藤貴彦著「STAP細胞 事件の真相」評

社会問題

 

◎本書を読んで、事件の中心人物は若山氏だと改めて確認できた!

 

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先ごろ出版された佐藤貴彦著「STAP細胞 事件の真相」(星雲社)には、Stap事件が如何に虚構の産物だったかが理解できるような着眼点が整理され、解説されている。

下記のとおり十章に渡る目次内容で、事件の本質が分かりやすく構成されている。

我々がマスメディアを通して得たStap事件の常識が、どうやら間違った基礎の上に築かれていたという、そのいい加減なシナリオ作りの中心人物が若山氏であり、それをほぼ鵜呑みにして権威ある委員会が公式にまとめ上げた異様な事件の結論と施策が理解できるようになっている。

そして、でっちあげられた世相を迎合して、小保方氏の博士号を剥奪した早稲田大学の非情で浅はかな対応ぶりも語られている。

この事件の真相が確かに見えてきているのではないだろうか。

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= 目次 =

第一章 でっち上げられた窃盗容疑

第二章 悪意の証明

第三章 小保方氏の不正問題

第四章 過剰な期待

第五章 画策

第六章 自己点検検証委員会の欺瞞

第七章 改革委員会提言書の異常性

第八章 桂調査委員会報告書の矛盾

第九章 『あの日』について

第十章 小保方氏の博士論文

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佐藤氏の前作「STAP細胞 残された謎」(星雲社)は、小保方晴子著「あの日」(講談社)よりも前に出版されたにもかかわらず、マスメディアを通してSTAP細胞は小保方氏による捏造研究だったという、何かが吹っ切れないまま決着したかのような常識を考え直させるのに十分な問題点が整理されていた。

そこには、小保方晴子氏に対して、論文不正ばかりでなく研究捏造の主人公であるばかりでなく博士論文不正をも行った人物だと公的に結論付けされたポイントが科学的かつ論証的に考察され、その結論を鵜呑みにできない疑問点が提示されている。

結論として、科学的論証としてSTAP細胞ES細胞による捏造との判定には論理的に大いに疑問あるこの事件であったのに、当時は疑いもなく大々的に進行した異常性を以下の3つに整理している。

  1. 報道の過熱と事件当事者に対する社会的制裁の異常性 (笹井氏の自殺にまで発展)
  2. 論文不正の責任を小保方氏1人に負わせた異常性
  3. 小保方氏に対する執拗な追及の異常性 

そして、「この事件は、きわめて劇場的、魔女狩り的に進行し、ただひたすら小保方氏を叩くだけの報道ばかりが繰り返されてきた」一方的なバッシングに警告を与えた書であったといえる。

 

あれから1年後の今回の「STAP細胞 事件の真相」で注目すべき点は、この事件の中心人物は、小保方氏ではなく、理研や報道陣に積極的に情報を提供した共同研究者で上司だった若山氏であることが数々の不思議な独善的言動記録を示しながら解説されていることだ。

そこに、小保方氏や笹井氏他共著者と同じ論文不正事件調査対象者であるはずの若山氏が、事件の主因はあたかも小保方氏のSTAP細胞ES細胞だったとするストーリーを演出して拡散していったことが如実に言及されている。

さらに、若山氏に協力的な遠藤高帆氏等による検証不十分なSTAP細胞=ES細胞情報拡散、またそうした情報を都合よく脚色したNHK偏向報道(NHKスペシャル)による印象操作を明白にしている。

以上の内容は、本書の第二章~第五章に仔細に論説されている。

 

実は本書の第一章に、世間に決定打を突き付けたかに見えたあの石川智久氏の刑事告発は「でっちあげられた窃盗容疑」だったことを、著者が明確に示したことによって、上記の若山氏達の言動や報道内容が如何にいい加減なものだったかが鮮明に浮き彫りになった。

全く事実と無縁の虚構の情報を世間に広めたものだと言っても過言ではないだろう。

第一章は“STAP細胞は小保方氏が捏造したもの”という植え付けられた常識の論理的破綻を刻印した章である。

このことから、「STAP研究を主導したのは若山氏」であると著者は書いているが、小保方氏を悪者にしてSTAP研究の抹殺を主導したのも若山氏だったことが明確化するのだ。

 

そして、第六章から第八章にはこうした若山氏の自己中心的な言動とその協力者たちの偏向情報に迎合した世相作りが進む中で、正にそうした虚構のストーリーに当たり障りなく公式見解を整備し、事件を終息させていった三つの委員会の内容が整理されている。

各委員会のまとめた内容は、ほぼ若山氏らの流布した事件成立ストーリーを是とする立場に立って整備したがために、欺瞞や異常性や矛盾に満ちたものであるとの分析は当然の帰結として理解できる。

 

第九章では、以上の章で解説された若山氏の特異性が、「あの日」で小保方氏が告白した内容に照らしても明白であることを示している。

第十章「小保方氏の博士論文」においては、世相に迎合し、体面ばかりを気にして、博士号剥奪という主客転倒、責任転嫁の結論を下した早稲田大学の愚かさが良く判るようになっている。

 

本書を読んで、Stap事件の元凶は若山氏の異常ともいえる特異な言動にあることは、当らずとも遠からずと考えざるを得ない。

そして、彼の言動を利用することで、食物連鎖的な利権構造のメカニズムが作用して、見かけ上、問題は丸く収められたということが良く理解できる。

その犠牲になったのが、小保方氏であり、笹井氏であったということである。

 

若山氏は、理研の結論に異論を示さず、その後一切STAP細胞を語ることが無いのは、正に自身がでっあげた虚構のストーリー通りに決着したからに他ならないと私は考えていたが、本書によってその確信が増した。

未完成であったにもかかわらず、あたかも実証したかのように論文や特許に美しく表現させた、若山氏のオリジナリティーであるところの万能細胞(STAP幹細胞、FI幹細胞)の成果の先取りを画策した虚構シナリオの発覚を恐れて、小保方氏によるSTAP細胞=ES細胞による捏造という代替原因を作り上げて世論を欺くことに成功したとしか考えられない。

 

東京大学の研究不正も取り上げられて説明されていたが、研究開発戦略を真面に暴いていけば、若山氏のように責任逃れしたくなるような過酷なリスクを背負った研究者は山ほどいるのではないかと私は思うのである。

現代科学技術の過激な競争の中で、利権が絡む発明競争は実際はきれいごとばかりでは済まされない深刻さがあるのではなかろうか。

特に、特許戦略を制していくためには、脚色やむなしという局面もあるだろう。

密かにエア実験や虚構のデータの仮置きによってアイディアの先取りを担保することになる。

そこに正義のポピュリズムによって、虚構の世界が暴かれ、研究不正と評されるのは研究開発者にとっては致命傷になってしまうが、恐らくそのようなリスクを多少なりとも持って成果主義的な研究競争を行なっているのが実態ではなかろうか。

Stap事件は、現代社会のデリケートな問題の闇から発生した事件であったと思うのである。

 

 

本書によって、成果主義の最先端研究の代表的な研究者の1人である若山照彦氏がSTAP研究を主導しながら異常な研究終息を謀ったことが明白となった。

しかし、本書の内容においても語られていない、依然として謎の部分が残されたままになっていることを最後に述べたい。

それは、若山氏が発想して試作した“iPSに勝る万能細胞”を増殖性の無いSTAP細胞を無限増殖する幹細胞株化(STAP幹細胞、FI幹細胞)の実体である。

これまでの解析結果に従えば、従来の万能細胞のES細胞とTS細胞による開発ターゲット達成モデルだった可能性が高い。

若山氏は目標とするSTAP細胞の増殖力や多能性現象を設定して、研究戦略を考えていたに相違ない。

それは研究者なら当然行うであろう思考方法の範疇ではなかろうか。

しかし、小保方氏も不思議に思った、彼女が再現できない若山氏の作ったキメラマウスやSTAP細胞の増殖能力を作り出した、若山氏の「特殊な手技」の実体は本当にES細胞とTS細胞利用以外のアイディアがあっての事だったのだろうか。

恐らく、若山氏は科学的解決策を構想していたに違いない。

独自の発想であって未完成なる技術がゆえに、種を明かすことはしなかった。

 

それは、ひょっとしたら和モガ氏が想定した共培養法であった可能性も有り得えたかもしれない。

(詳しくは「「STAP細胞事件」-崩れていく捏造説の根拠(1)~(3)」を参照)

http://wamoga.blog.fc2.com/blog-entry-128.html

http://wamoga.blog.fc2.com/blog-entry-129.html

http://wamoga.blog.fc2.com/blog-entry-130.html

  1. STAP細胞+内部細胞塊」→(ACTH+LIFで培養?)→STAP幹細胞+ES細胞
  2. STAP細胞+栄養膜細胞(TS細胞)→(FGF4培養)→FI幹細胞+TS細胞」

 

論文に記載された方法とは異なってもSTAP細胞増殖技術を獲得しさえすれば論文データ以上に本物になる手はずだった。

しかしながら、STAP細胞を認めて、それを用いて増殖力を持たせるアイディアを実現させる具体的手法を確立には想定以上の困難さ抱えていたに違いないと思うのである。

論文の再現が急がれるのに見通しが立たない。

論文や特許には捏造したターゲットモデルのデータが残されている。

後に引けない厳しい立場に陥っていたに違いない。

そして、テラトーマ画像の取り違え発覚を機に、若山氏は保身の決断をしたのではないだろうか。

 

若山氏は黙して語らず。

若山氏が模索した研究戦略と研究内容がブラックボックスになったままになっている限り撤退の実相は謎のままである。

 

Stap事件 ― 理研スーパー法人化の荒波に呑み込まれた小保方氏

社会問題

 

 1. 理研スーパー法人化の代償  

2016年10月1日付で理化学研究所は悲願の特定国立研究開発法人(スーパー法人)となった。

本来は2015年4月発足予定だったが、STAP細胞問題に関係して、下村文科相が「国民からみても改革して研究不正や疑義の問題が解決したととれれば」との条件を示し、理化学研究所の改革を求めていた。

 

而して第9代理事長 野依良治氏から前京都大学総長の第10代松本紘氏に体制も変わり、理研はスーパー法人となったのだ。

(8省庁31国立研究開発法人の内、文科省所管の物質材料研究機構と理化学研究所及び経済産業省所管の産業技術総合研究所の3法人が特定国立研究開発法人に指定された。

 

2014年当時は独立行政法人、2015年4月に国立研究開発法人そして2016年10月1日にスーパー法人となっていく中で、当時の神戸研究所(兵庫県神戸市)の 発生・再生科学総合研究センターは、多細胞システム形成研究センターと改変された。但し、英語名はCenter for Developmental Biology(CDB)で変更は無い。当時のCDBセンター長の竹市 雅俊は高次構造形成研究チームリーダーとなり、センター長は濱田博司氏になっている。

 

Stap事件は、2014年に独立行政法人理化学研究所が起こした事件である。

当時の理研はその責任を取り、STAP論文は撤回させ、STAP特許出願人として米国との共同から撤退し、STAP:研究をES細胞による捏造研究として結論付けて、行政指導の下、研究不正を中心に運営理念や組織体制の改革を実行したことで終結している。

 

「科学における不正行為:日本における研究の整合性ガイドライン(Scientific misconduct: Research integrity guidelines in Japan)」Nature 514, 35 (02 October 2014) doi:10.1038/514035a Published online 01 October 2014 には次のように書かれている。(和訳:ryobu-123)

文部科学省が最近発表した研究整合性に対する日本の新ガイドラインの示すところでは、研究不正行為の抑制を希求するとしている。(参照: T. Tanimoto et al. Nature 512, 371; 2014).

従来は日本の制度では、科学者の不正行為の責任回避傾向があった。改訂されたガイドラインの下では、例えばデータ操作や捏造を行なった科学者に対して、研究機関は適切な措置を講じなければならない。不履行の場合、文部科学省は当該研究予算をカットすることになる。来年の理研の要求予算はすでに20%近く(121億円、111百万米ドル)を、文部科学省は減額している。これは今年2つのSTAP幹細胞論文発表し、その後撤回するという不手際に対するペナルティである。」(参照: Nature 511, 112; 2014)

 

文部科学省では当時、研究活動における不正行為の事案が後を絶たず、昨今、これらの不正行為が社会的に大きく取り上げられる事態となっていることを背景に、研究不正対応のより厳格なガイドラインを作成しつつある最中の事件だった事が分かる。(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/1351568.htm)

国家の研究機関としての面子にかけて、大々的にSTAP細胞の快挙をアッピールしたかと思ったら、とんでもない研究不正騒ぎとなり、急遽、突貫工事で体裁を整えざるを得ない深刻さがうかがわれる。

小保方氏は知らないうちに理研スーパー法人化の荒波に呑み込まれていたのである。 

大観すると(極めて大雑把という方が適当かも知れないが)、国家的な研究開発体制整備上のプロセスにおいて発生した重大な研究不正課題だったSTAP問題を軸に強い政治力で始末をつけ、形振り構わず体裁を整備していったと言えよう。

即ち、解決策は相当強引なもので、最も単純化された個人(小保方晴子氏)の仕組んだかのような、ES細胞によるSTAP細胞捏造という研究不正事件として決着させた。 

こうして、理研はスーパー法人の地位を獲得の責務を担い、小保方氏の論文指導者となったが、結果として理研の面子を潰し、世界的科学者の面目を失った笹井氏は精神的に追い込まれて自殺し、小保方氏は研究不正を首謀した張本人として断罪され、前代未聞の早稲田大学の理不尽な博士号剥奪までもされ、研究生命を奪われてしまった。

一方で、理研の大勢を上手く利用し、全ての研究不正の原因が小保方氏あるように仕組んだ若山氏だけは、皮肉にも誠に調子よく山梨大教授として活動中である。 

 

2. 組織の中の個人  

組織と個人の問題は、先ごろの電通社員の自殺事件等枚挙にいとまがない。法人組織は人間性の無い非情な魔物であると私は理解している。所詮、法人の組織活動における「人」は「物」や「金」と並列な経営資源の取捨選択される要素に過ぎない。

正にStap事件は理研という法人組織の御都合主義的に小保方氏という人材を抜擢し、研究ユニットリーダーに採用した。もともと彼女のポスドク時代、バカンティ研から理研に出張している客員研究員時代に、すでに初期的な多能性を持つスフェア細胞塊を発見していた小保方氏の研究を支援する傍らで若山氏はちゃっかりSTAP幹細胞を樹立した(かに思わせる研究活動を行った)。

その優れた万能性と実用性に目を付けた理研はスーパー法人化という権益拡大の目的に、あたかも理研の実力を示す研究成果として利用しようと企んだ。

恐らく、スーパー法人化権利を確保するために理研上層部のスケジュールに合わせた形で、STAP論文発表と特許出願の日程は組まれていたであろう。

そして笹井氏を参画させ、突貫工事で見事に目標を達成に至る。

しかしそのnature論文に疑義が発生すると、今度は小保方氏一人の研究業務上の不正問題に単純化し、刑事事件として拡大、長期化させずに終息させた。

トップダウン的に組織が一つの方向で動き出すと、その動きは組織内の違和感はあったとしても封じ込める力を持っている。

そこに科学コミュニティーやマスメディアのバックアップが加わると、最早個人では抗うことができない強大なパワーとなる。小保方氏は「戦うことができなかった」のである。

 

理研のこうした対応を皮肉った「【STAP細胞飯島勲内閣官房参与小保方晴子博士を擁護「調査委員会は現代の魔女狩り」というYouYube動画があった。

https://www.youtube.com/watch?v=0vc0LJl3bvM

花田紀凱氏が【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】で「全く同感だ」と紹介していた。

「『文春』、飯島勲さんが「激辛インテリジェンス」でこう言っている。

「オレが理研の理事長だったら、いったん小保方論文にコミットした以上、(中略)組織を挙げてSTAP細胞の証明に邁進(まいしん)させるね。それを彼女だけ排除して一人の不正だ、懲戒処分だなんて冗談じゃない」

飯島氏はさすがだ。